小物製品の試作にお勧めの低価格な樹脂系3Dプリンター

2019.11.28

概要

ShareLab NEWSでは基本的に業務用の3Dプリンターしかご紹介していないのだが、今回取り上げた樹脂系3Dプリンターは、試作用として会社で導入する以外に自分用として実務のための勉強と趣味を兼ねて購入する場合にも最適ではないかと思ったのでご紹介したい。

驚きの低価格！

自分用の勉強と趣味用にも良いのではないかと書いたのはその低価格ぶりだ。

お値段なんと、￥44,800(消費税・送料込)。

しかもこの値段で組み立て済みだ。

Amazonでも購入できる。

>> デスクトップ3Dプリンター cheero3D pro 組立済み大造形サイズ高精度業務用家庭用

個性あふれるモバイルバッテリーの開発で有名なcheeroブランドを展開するティ・アール・エイ株式会社（以下、同社）では、実際実務で製品開発のスピードアップのためにこの3Dプリンターをアイデア試作機として多くの社員が日々活用しているという。

例えば、デザイン案の検討を例にした場合、外注したケースと比較して、複数のモデル制作がほぼ一晩で完成する上に、連続して検討を重ねることが可能になっているというから驚きだ。

最近ではキット形態で販売される3Dプリンターが多く低価格で販売されているが、組み立ての質など一般的には不安な要素が多い。実際Amazonで売られている低価格の3Dプリンターを購入した感想のコメントを見ると、うまく造形できなかったとか精度がまったく足りていないなど不満の声が少なくない。

おそらくその点が、自社でバリバリ実務で使っていて、精度と信頼性を確認できたこの3Dプリンターを組み立て済みの状態で販売することになった経緯だろう。

同社の想いとしては、「このスピードの速さをさまざまなジャンルの業務に活かしたり、個人のイメージを立体化する感動を多くの方に体験していただきたい」ということだが、実際このお値段なら負担額が大きくないので、多くの人が購入可能だろう。今まで自分用に樹脂系3Dプリンター購入を何度も考えたが、どれが良いか機種がありすぎて迷いに迷っていた！という人にぜひお勧めしておきたい。

ただし作りたいものがはっきりしている時は、ちゃんと狙ったものが作れるか最大造形サイズなどスペックについては、しっかり確認しておこう。

製品仕様

【造形エリア】220W × 220D × 250H mm
【造形方式】FDM「熱溶解積層」方式
【造形積層ピッチ】0.1～0.4 mm
【造形速度】30～60 mm/s、最大180 mm/s
【ノズル直径】0.4 mm
【造形精度】± 0.1 mm
【ノズル温度】最大255 ℃
【ヒーティングベッド温度】最大110 ℃
【フィラメント直径】1.75 mm（PLA）
【データ入力】microSD カード
【対応ファイルフォーマット】G-code File
【電源入力】AC 100-120 V/50-60 Hz
【寸法】440W×435D×465H mm（ケーブル、フィラメントホルダー除く）
【重さ】7.3 kg

cheero3D proは、全世界で数万台以上の販売実績のある機種をベースに日本市場ならではの品質と特別な仕様を加えて完成しているという。構造面では高精度なアルミニウム製の材料を使っており、熟練したベテランの手で組み上げた安心できる仕上がりとなっているそうだ。次は製品特長をご紹介する。