Markforgedの創業者Greg Mark氏が辞任、同社は新たな本社施設を発表
3Dプリンターメーカー Markforged(以下、マークフォージド社)の創業者Greg Mark氏が同社を辞任。社長兼CEO のShai Terem氏は、Greg氏の業績を称え、新たな門出を祝った。同時に、マークフォージド社は新たな本社施設や今後の拡張計画を発表している。
マークフォージド社創業者の辞任
マークフォージド社は、マサチューセッツ工科大学出身のエンジニアGreg Mark(グレッグ・マーク)氏が 2013年に立ち上げた3Dプリンターメーカーだ。扱える材料の幅を広げつつ、事業を拡大してきた。同社の3Dプリンターは、自動車、航空宇宙、医療などの分野で広く用いられている。これまでに、Google、Amazon、フォード、NASA、アメリカ空軍などが同社の3Dプリンターを採用した。
会社の設立から拡大まで、多くの事業に携わってきたGreg氏だが、この度マークフォージド社を辞任することを発表した。自身の今後については SNS上で「マークフォージドでの素晴らしい経験を終え、今こそ次のフェーズに移るタイミングだと判断した。」とコメントしている。
マークフォージド社の社長兼CEOであるShai Terem氏はGreg氏の退社について、以下のように述べている。
「2013年会社設立以来のGregによる多大な貢献に対し、私たち一同は大変感謝している。Gregは革新的な技術を備えた、真にイノベーティブな会社を設立した。製造業を全く新しいものに変え、顧客が必要に応じて信頼性の高い製品を生産できるようにするという我々の使命を追求する中で、Gregが作り上げた技術は、これからも繁栄していくだろう。彼の今後の活躍を願う。」
新たな本社施設とフィラメント工場の拡張
Greg氏の退任と同時に、マークフォージド社は、本社をマサチューセッツ州ウォルサムに移転する計画を発表した。現在、マサチューセッツ州ウォータータウンにある 2つの拠点で働く従業員は、新たな拠点に統合される予定だ。完成予定は 2022年の第3四半期頃となる。
新たな本社は 4フロアで 11,148 平方メートルを占め、500人を超える従業員を収容できる。敷地面積は従来の約2倍だ。
さらに、2022年内にマサチューセッツ州ビレリカに本拠を置くフィラメント製造施設のサイズを追加することも発表した。こちらもサイズは約2倍に拡張される。
マークフォージド社は、3Dプリンターの需要を吸収しこれまで急激に拡大してきた。2021年には包括管理ソフトウェアをリリースし、2022年前半には新たな 3Dプリンター「FX20」の市場投入も予定されている。
「3Dプリンターメーカー Markforged が包括的製造管理ソフト Eiger Fleet を発表」
「過去最高のサイズ、速度、強度を実現する Markforgedの新たな業務用3Dプリンターとフィラメントを発表」
これまで築いてきた勢いをそのままに、これまでよりも幅広い顧客需要を取り込んでいく狙いだ。
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