米調査会社SmarTech Analysis、自動車用AM市場レポートを発表。2029年までに90億ドル(USD)まで成長と予測
POINT
- 米調査会社SmarTech Analysisは自動車業界におけるAM市場第4回年次市場調査を発表した。
- 主要な自動車メーカー、自動車部品サプライヤ、および自動車分野向けのAMサービスによるAM技術の採用の増加で、2029年までに全体で90億ドル(約9800億円)まで成長すると見込む。
プロトタイプから量産へ
SmarTech はプロトタイピングのための3Dプリンティングから3Dプリンティングをベースにした量産への移行は、当初想定されていたほど合理化されていないと現状を分析。特定の最終部品の生産要件への対処が、機能的プロトタイプの生産よりも数桁大きいタスクであり投資であることが要因であり、現在は自動車部門におけるAM採用を定義するための重要な期間で、生産要件を満たした工作機械の登場とその現実的な運用が練られていく期間であると位置づけている。
ヨーロッパは金属AMをアメリカはポリマーAMをけん引
ヨーロッパは現在、金属AMをリードし、アメリカはポリマーAMの採用をリードしているが、中国は最大の市場に成長すると見込んでおり、米国は2位、ドイツが3位の市場になると見ている。またアメリカを中心としてポリマー系AMのドイツが、金属AMの分野で大きな影響力を持つ見込みとしている。
金属AM工作機械は50万ドルから5万ドルまで低廉化
金属AM工作機械システムの平均価格は、50万ドル(約5400万円)だが、手頃な価格のバウンド金属フィラメントシステムが広く採用されるため、予測期間中に大幅に下がる見込み。予測期間の終わりである2029年までには、約50,000ドル(約540万円)まで徐々に減少すると予想される。
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2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。