3Dプリント骨を用いた全足関節置換手術を実施 ― ホーリーネーム医療センター
2023年12月27日、ホーリーネーム医療センターが、患者の足と足首の修復にカスタム3Dプリント骨インプラントを使用した初の手術を完了したことを発表した。この画期的な技術は整形外科患者ケアの分野において大きな前進だ。(上部画像はホーリーネーム医療センターのプレスリリース。出典:ホーリーネーム医療センター)
革新的な手術の実施
足と足首の手術を専門とするホーリーネーム医療センターのポダイアトリー(足病科)外科医、Peter J. Iannuzzi 氏が、慢性的な痛みと歩行困難を抱える患者に対してこの革命的な手術を施した。
3Dプリント技術の活用
この新しい手術プロセスでは、先進的なイメージング技術を活用し、患者の視覚的理解を深めることが可能である。このイメージングは、患者の特定のニーズに合わせてカスタマイズされた骨を作製するために使用され、Peter J. Iannuzzi 氏は患者の足の上部の骨を取り除き、新しい3Dプリントされたチタン合金の骨と足首関節を置き換えた。
手術計画の精度向上
手術前の計画の精度を高めることが、この手術プロセスの重要な利点の一つである。Peter J. Iannuzzi 氏は、手術前に患者の足と足首を三次元で検査し、より正確な手術計画を立てることができた。
Peter J. Iannuzzi 氏は、今回の手術プロセスに関して次のように述べている。
「この3D手術プロセスによる骨の複製は、患者ケアにおける重要なマイルストーンである。これで、外科的介入を進化させるための比類のないツールを手に入れ、患者により良い結果と生活の質の向上を提供することができる」
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