大阪・関西万博における「森になる建築」世界最大の3Dプリント構造が完成
株式会社ダイセル(大阪市北区)は、竹中工務店(大阪市中央区)が進める大阪・関西万博「大地の広場」内のプロジェクト「森になる建築」に協賛・協力。この建築物の構造体が完成し、2024年10月25日にギネス世界記録として認定された。(上部画像は竹中工務店公式YouTubeチャンネル「森になる建築 3Dプリントした構造体が完成」より。出典:竹中工務店)
世界最大の生分解性3Dプリント建築
「森になる建築」は、来場者の休憩や交流の場として設計された仮設施設だ。主要構造材には、ダイセルが提供する天然由来の生分解性樹脂「CAFBLO」が採用され、3Dプリント技術を駆使して一体化された。外装には手すきの和紙や植物が取り入れられており、建築全体が自然との調和を目指している。生分解性樹脂を用いた3Dプリント建築としては世界最大規模であり、この点がギネス記録として認められた。
伝統と技術の融合、環境への配慮
外装工事では、伝統的な技法で職人が製作した和紙や、植物の種を混ぜ込んだ「シーズペーパー」などが使用される予定だ。また、福祉施設で製作された和紙との組み合わせにより、地域社会との連携も図られている。建築はさらに緑化が進められ、2025年4月の完成を目指している。
本プロジェクトは、持続可能な素材と先端技術の融合を示す好例であり、万博終了後の未来志向の建築モデルとしても注目を集めることが期待される。
以下は竹中工務店公式YouTubeチャンネル「森になる建築 3Dプリントした構造体が完成」
「森になる建築」の概要
竹中工務店公式YouTubeチャンネル「Seeds Paper Pavilion -未来都市の種となる建築-」
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