自社製造による3Dプリンター眼鏡ブランド「GLAFU 3D technology」を発表 ― 株式会社グラスファクトリー
株式会社グラスファクトリー（大阪府大阪市）は、自社製造による新しい3Dプリンター眼鏡ブランド「GLAFU 3D technology」を発表した。先進的な3Dプリンティング技術を駆使し、カスタマイズ可能で高品質な眼鏡を提供する。業界に新たな基準を打ち立てるとともに、革新的な製造方法で顧客に独自の価値をもたらすことを目指している。（上部画像はグラスファクトリー社のプレスリリースより「GLAFU 3D technology」出典：グラスファクトリー社）
フレームのパーソナライゼーション
グラスファクトリー社はアイケアに特に注力しており、「LENS TO SOLUTION」を掲げることで、医療的な側面を強調した眼鏡店としての位置づけを確立している。最新の視力測定機器を導入し、世界最先端の視力測定を実施することで、最適なレンズを選定し、それに最適なフレームを提案することにより、顧客の視力を豊かにすることを重要視している。
現在、同社は「レンズのパーソナライゼーション」に取り組んでいるが、「フレームのパーソナライゼーション」に関しては、依然として課題が残る状況であるという。大きな問題の一つとして、フレームのサイズが挙げられる。多くの眼鏡は、一つの形に対して一つのサイズしか提供されていないのが現状だ。
この状況を打破するために3Dプリンターを活用した眼鏡フレームの開発に着手。3Dプリンターを使用することで、試作品の製造と検証を手軽に繰り返すことが可能となり、多様なデザインとサイズ展開を実現しようとしている。3Dプリンターによる製造では、一本からの生産が可能であり、従来必要だった何百本もの最小ロットを必要としないため、生産効率が飛躍的に向上する。
DLP方式の3Dプリント技術
「GLAFU 3D technology」の眼鏡フレームは、最先端の光造形型3Dプリント技術（以下、DLP方式）を駆使して製造されており、顧客に最高のフィット感とデザインを提供している。
従来、眼鏡の3Dプリンターで一般的に使用される粉末造形法では、表面がざらつくため、カジュアルな雰囲気になりがちである。一方で、日本の眼鏡市場で主流のメタルやアセテート素材は、光沢があり滑らかな質感を持つ。こうした市場のニーズに応えるため、表面の質感や滑らかさに優れたDLP方式を採用している。
高い耐久性と軽量性がある「Figure 4 Rigid Gray」
今回、使用されたプラスチック素材「Figure 4 Rigid Gray」は、軽量で劣化しにくく、形状変化が少ない特性を持つプラスチック素材である。この素材はメガネのフレームに使用されることが多く、その最大の利点は長時間の使用でも形状が変化しにくいことである。メガネに使用される素材で最も多いアセテート素材のフレームは、使用頻度や使用回数に応じて開くなどの形状変化が見られるが、「Figure 4 Rigid Gray」は、そのような問題を回避できる。また、実際に一般財団法人 日本眼鏡普及光学器検査協会（JSOI）の試験に合格していることも信頼性を高めている。
さらに、この素材は非常に軽量であり、業界最高峰の11g（レンズなし）という軽さを誇る。従来のアセテート素材のメガネは重量があり、一日中掛けるには快適性に欠けることが多かったが、この素材を使用することで、長時間の着用でもストレスを感じることなく快適に過ごすことができる。
第1弾コレクション
最大の特徴の一つとしては、その高度なカスタマイズ機能である。顧客は、自分のスタイルやフィット感に合わせて、デザイン、カラー、サイズを選択することができる。また、3Dプリンティング技術の使用により、製造プロセス全体で厳格な品質管理が行われており、耐久性と信頼性の高い製品が保証され、顧客は高品質で長持ちする眼鏡を安心して使用することができる。第1弾のコレクションとして、6種類のデザインに対し、それぞれS、M、Lの3サイズ（さらに一部はXSサイズも含む）での展開を開始している。
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