3Dプリント専門デザイン事務所・積彩がアクセサリーブランドを立ち上げ
3Dプリントを専門とするデザイン事務所の株式会社積彩(東京都大田区)が、アクセサリーブランド「QUQU」の立ち上げを発表した。それに伴い2023年8月23日〜8月28日にかけて、複合施設THE MODULE roppongi内のクマ財団ギャラリーにてポップアップストア「MEET YOUR COLOR」が開催される。(上部画像はプレスリリースより。出典:積彩社)
3Dプリントによるアクセサリーや花瓶の販売
今回、積彩社が開催するポップアップストア「MEET YOUR COLOR」では、積彩社の3Dプリント技術によって制作されたリング・イヤリング・バングルといったアクセサリーに加えて、花瓶の販売が行われる。アクセサリーは4,950円~7,700円、花瓶は8,800円~18,700円。
商品はカラーリングに特徴があり、見る角度によって色彩がCGのように鮮やかに変化する。
また、その場で3Dプリンターによって自分好みの色にカスタマイズ、オーダーできるアクセサリーの受注販売や、今年のミラノサローネ国際家具見本市にて出展した家具シリーズの展示なども行われ、3Dプリント技術の可能性にも触れられるものになっている。
積彩社が立ち上げたアクセサリーブランド「QUQU」はブランドコンセプトとして「MEET YOUR COLOR」を掲げている。ここでいうYOUR COLORとは、「自分らしさ」を意味するものだという。
積彩社が「QUQU」を通して目指すのは、3Dプリントの可能性を最大限発揮した「特注大量生産」の社会だ。3Dプリント技術を用い、全ての人がカスタムオーダーを通じて自分らしさに出会い、表現できる社会を実現することで、他者や自分自身への理解を深め、共感をベースとするコミュニケーションの発生へとつなげていくとしている。
3Dプリント技術に対しては、造形の自由度に注目が集まりやすい中、積彩社のように色彩表現に特徴を持つ技術は珍しいものだといえる。自身の表現として他者との差別化が図られるファッションやインテリア業界においても、3Dプリント技術は強い応用力をもたらすものになりそうだ。
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