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大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」に最新医療×3Dプリンター技術が集結

展示ブースイメージ、タイトル「街のネオホスピタル」

2025年に開催される大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」において、SBIホールディングス株式会社(東京都港区)は「街のネオホスピタル」と題し、2050年の医療をテーマにしたブースを出展する。本展示では、最先端の3Dプリンター技術を活用した再生医療やリモート診療の未来像が示される。(上部画像は展示ブースイメージ、タイトル「街のネオホスピタル」出典:SBIホールディングス)

3Dプリンターが支える未来の医療環境

ブース内では、3Dプリンター技術を駆使した「iPS細胞の培養」や「オルガノイド(人工臓器)の生成」が紹介される。現在、3Dバイオプリンターは再生医療の分野で注目を集めており、将来的には患者自身の細胞を用いた臓器の再生や、オーダーメイド医療が実現する可能性がある。本展示では、3Dプリンターを用いた細胞培養技術や、その応用例を間近で体感できる。

さらに、未来の診察室では、「バイオデジタルツイン」技術を活用したリモート診療が映像で紹介される。3Dスキャン技術とAIを活用し、個々の患者の健康データをデジタル上で管理することで、疾患の予測や最適な治療計画の提案が可能となる。

鑑賞展示:2050年の診察室
鑑賞展示:2050年の診察室1(出典:SBIホールディングス)
鑑賞展示:2050年の診察室2
鑑賞展示:2050年の診察室2出典:SBIホールディングス)

体験型展示でがん治療技術を学ぶ

ほかにブースでは、3D可視化技術を活用した「がん治療シミュレーション」が展示される。縦2メートル × 横2.5メートルの大型LEDビジョンと測域センサーを組み合わせ、来場者は全身を使ってがん細胞への治療プロセスを体験できる。このシステムでは、粒子線治療や光免疫療法といった最先端のがん治療技術が、3Dシミュレーションを通じて分かりやすく解説される。

3Dプリンターを活用する企業が集結

本展示には、医療・バイオ分野で3Dプリンターを活用する企業が多数参加している。

• アイ・ピース株式会社(東京都中央区)・・・iPS細胞技術の研究開発を推進

• 株式会社Integral Geometry Science(東京都文京区)・・・高度な画像解析技術を医療分野へ応用

• 株式会社ケイファーマ(東京都千代田区)・・・再生医療向けの医薬品開発を手掛ける

• 株式会社サイフューズ(東京都文京区)・・・3Dバイオプリンター技術を活用した細胞組織の開発

• Heartseed株式会社(東京都新宿区)・・・心疾患向けのiPS細胞治療を開発

• 楽天メディカル株式会社(東京都港区)・・・光免疫療法の実用化を推進

特に、サイフューズは細胞を3Dプリンティングする独自技術を持ち、オルガノイドや再生組織の開発を進めている企業として注目される。

3Dプリンター技術がもたらす未来の医療とは

3Dプリンターは、すでに医療分野で義肢や手術用ガイドの製造に活用されており、今後は人工臓器の作製やオーダーメイド医療の実現へと進化していくと考えられる。大阪・関西万博では、これらの技術がどのように社会へ実装されるのかを体感する貴重な機会となるだろう。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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