ゼロからイチを創るラボ「0Labol（オラボル）」が京都にオープン ― オリオン社

2024.08.09

オリオン株式会社は、京都市中京区に西日本初の「SWANYデザインファクトリー® ショールーム」を兼ねたラボ「0Labol（オラボル）」をオープンした。「0Labol」のラボ名には、「どこにもない（ゼロ）をカタチ（イチ）にするラボ」という意味が込められ、「0→1」の矢印部分に「Labo」をあてはめた形で、0Labo1、0Labolと名付けられた。完全予約制で見学も可能であり、モノづくり企業の新しい商品開発に役立つ施設として期待されている。（上部画像は西日本初の「SWANYデザインファクトリー® ショールーム」を兼ねたラボ。出典：オリオン社）

1 オープニングセレモニーの概要
2 「0Labol」の役割と設備
3 オリオン社の今後の展望
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オープニングセレモニーの概要

「0Labol」のオープニングセレモニーは、SWANYデザインファクトリー®を開発した有限会社スワニーの橋爪社長をはじめ、多くの関係者が参加した。橋爪社長とオリオンの櫻井勲会長兼社長、櫻井淳取締役、櫻井研専務が一緒にテープカットを行い、ラボの正式な開設を祝った。開設式では、ラボの設備や機能についての詳細な説明が行われ、参加者はその先進性と利便性を確認した。特に、3Dプリンターを用いたプロセスのデモンストレーションは、多くの出席者の関心を引き、今後の利用に対する期待感を高めた。

左から、オリオン櫻井勲会長兼社長､櫻井淳取締役､スワニー橋爪社長、オリオン櫻井研専務（出典：オリオン社）

「0Labol」の役割と設備

「0Labol」は、顧客から提供された製品のCADデータを基に、3Dプリンターで型を作成し、その後射出成形で実際の製品を成形するプロセスを実施することで、従来の製造方法よりも迅速かつ効率的に試作品を作成できる。設備には、最新の3Dプリンター、精密な射出成形、そして高性能なCADソフトウェアが含まれており、これらを駆使して高品質なプロトタイプの製作が可能となっている。また、デジタルモールド®という独自の技術を使用することで、短期間での試作が可能となり、製品開発のスピードを大幅に向上させることができる。「0Labol」は、製品開発の初期段階から量産前のプロセスまで、包括的なサポートを提供することを目指している。

オリオン社の今後の展望

オリオン社は、「0Labol」の開設を通じて、日本のモノづくり企業に対する支援を一層強化していく方針である。従来の製造方法では対応しきれなかった短納期や高精度な試作を実現することで、製品開発の新たな可能性を切り拓くと期待されている。また、ラボを利用することで得られるデータやフィードバックを基に、さらなる技術革新を図り、顧客のニーズに迅速かつ柔軟に対応することを目指している。今後は、ラボの設備やサービスの充実を図るとともに、地域の製造業との連携を強化し、京都市を中心としたモノづくりの拠点としての地位を確立することを目指す。