ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第20次公募)開始!

2025年5月16日
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ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、中小企業や小規模事業者が行う革新的な製品開発やサービス創出、生産プロセスの改善を支援するための制度である。補助対象には、機械設備の導入やITツールの活用、海外展開に向けた取組などが含まれ、生産性向上や競争力強化を目的としている。制度改革や市場環境の変化に対応しながら、持続的な成長を目指す企業を後押しし、地域経済の活性化にも寄与することが狙いだ。(上部画像はものづくり補助金総合サイトのトップページ。出典:全国中小企業団体中央会)

生産性向上と経済活性化を目指す補助金の目的

本補助金の目的は、中小企業・小規模事業者が直面する制度変更や経済環境の変化に対応しつつ、生産性の向上を実現するための支援を行うことにある。革新的な製品やサービスの開発、業務の効率化、海外市場への展開といった取り組みに必要な設備投資等を支援することで、企業の競争力を強化し、持続可能な成長を後押しする。また、これにより地域経済全体の底上げを図り、日本経済の活性化にもつなげることを目指している。

革新と効率化を支援する対象事業と補助経費の範囲

本補助金の対象となる事業は、中小企業・小規模事業者が行う革新的な製品開発、新サービスの提供、生産プロセスの改善など、生産性向上に資する取り組みである。補助対象経費には、機械装置・システム構築費、技術導入費、運搬費、クラウド利用費、原材料費、外注費などが含まれる。事業の実現可能性や市場性、波及効果なども評価されるため、単なる設備導入にとどまらず、事業全体の戦略性が求められる。

3Dプリンター導入による技術革新と補助金活用の可能性

ものづくり補助金は、もちろん3Dプリンターをはじめとする先端設備の導入にも幅広く活用されている。たとえば、3Dプリンターを導入することで、従来の加工方法では困難だった複雑形状部品の製造や、軽量化・高機能化といった製品改良が可能となる。また、少量多品種生産や試作の迅速化にも寄与し、開発期間の短縮やコスト削減に繋がる点が評価されている。加えて、デジタル設計データに基づく造形により、熟練技術の継承や技能の標準化といった課題にも対応できる。医療分野ではカスタムメイドの義肢製作、製造業では航空・自動車部品の開発など、多岐にわたる活用事例がある。補助金を活用することで、これらの先端設備の導入負担を軽減し、中小企業でも高度な技術革新に挑戦しやすい環境が整えられる。

スケジュールなど概要

  • 公募開始 :2025年4月25日(金)
  • 電子申請受付:2025年7月1日(火)17:00~
  • 申請締切 :2025年7月25日(金)17:00
  • 採択公表 :2025年10月下旬頃予定

※申請締切が近づくにつれて申請件数が急増する傾向にある。申請が集中した場合、処理に時間を要し、締切に間に合わないおそれがあるため、十分な余裕をもって手続きを行う方が良いということだ。

※公募スケジュールは現時点での予定であり、今後変更となる可能性がある。最新の情報については、「ものづくり補助金総合サイト」にて確認することが望ましい。

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