こどもにモノづくりの楽しさを伝える「Go!Go!3Dスクール」開設
大阪府に本社を置く株式会社APPLE TREEは、3Dプリンターを使ったモノづくりの楽しさをこどもたちに伝えるため、「Go!Go!3Dスクール」を開設した。の2つにわかれている。今回はスクール開催の背景と各コースについてご紹介する。
3Dプリンターを使ったモノづくりを通して楽しさを伝える
「Go!Go!3Dスクール」は、株式会社APPLE TREEが主催するマンツーマン講座だ。小・中学生を対象とした「こども向けコース」と、STEAM教育を指導する人材を育成する「講師育成コース」をそれぞれ開設し、3Dプリンターを使ったモノづくりの方法を教える。
どちらのコースも「3Dプリンターでオリジナルなモノが作れるようになる」レベルをひとつの目標に置いているため、参加者には家庭用3Dプリンター「Adventurer3」をプレゼントしているとのこと。
Go!Go!3Dスクール:各コース詳細
こども向けコースは、熟達度に応じて3つのコースに分かれる。
初級コース・・・Cadソフトと3Dプリンターの使い方について
中級コース・・・車や動物などの複雑なモデリングの方法。STLデータをもとに3Dプリンターで出力
上級コース・・・より高度なモデリング、オリジナル作品の製作
上記のようなコースを通じて、自分がイメージしたものを3Dプリンターで作り上げる能力や空間認識能力の向上を目指す。
大人を対象としたコースは、こどもたちに3Dプリンターを用いたモノづくりを指導できる人材を育成するためのものだ。
CADソフトと3Dプリンターの使い方はもちろん、モノづくりをこどもたちに伝える技術も指導する。Go!Go!3Dスクールでは、主に「Tinkercad」と「Fusion360」というソフトを用いてデジタル造形を行う。
STEAM教育とは
子供向け以外にも、STEAM教育を指導する人材を育成する「講師育成コース」を用意している。
海外では、小中学校でSTEAM教育を指導する機会が増えている。
STEAM教育とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術・リベラルアーツ)・Mathematics(数学)の頭文字を取ったもので、科学技術や数学知識を社会的に応用していこうとする教育方針だ。
Go!Go!3Dスクールでも、AIやロボットの活用がさらに広まる将来の社会において、義務教育に留まらないSTEAM教育を目指す。知識を詰め込む現在の学校教育ではなく、吸収した基礎知識が社会に出ても生かされるような教育だ。
近年では小中学校でプログラミングの授業が必修となったものの、教え手側の指導力不足で、本質的に役に立つ授業を行えていない。Go!Go!3Dスクールはこうした教え手側の育成にも取り組んでいく。
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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。