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輸入代理店の枠に留まらない日本3Dプリンター株式会社の凄さに迫る

2020年1月29日から3日間に渡り、東京ビッグサイトで開催される国内最大級の3Dプリンティング & AM技術の総合展「TCT Japan 2020」。ShareLab(シェアラボ)編集部は同イベントのメディアパートナーとして事前情報をお届けしていく。

今回は、同イベントに出展予定の日本3Dプリンター株式会社(以下、日本3Dプリンター)に取材を行った。同社は3Dプリンターをはじめとした海外の価値のある最新技術を輸入し、日本の企業に提供及びコンサルティングを行う企業だ。同社の概要、その強み、3Dプリンター市場について取締役の高田 圭佑氏に話を伺った。

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お客様のニーズに寄り添ったサービス展開

―― 3Dプリンターについて他の販売代理店と比較した中での強みを教えて下さい。

国内のお客様のニーズに沿ったサービスを展開していることが、弊社の強みです。

3Dプリンターに対するニーズは、さまざまなものが存在します。私たちはそれら多種多様なニーズに合わせたサービスの提供を強く意識しています。例えば、Raise3Dという当社が販売する3Dプリンターに機能追加などお客様の声を拾い上げ、メーカーに働きかけ、製品の改善をお手伝いすることを行っています。このように当社は輸入代理店ではあるものの、各3Dプリンターメーカーのお客様相談窓口として、お客様と向き合っています。

日本3Dプリンター社の販売するRaise3D

また 3Dプリンター機器本体だけでなく、3Dプリンターに必要な材料・ソフトウエアに関するフィードバックをお客様から頂くこともあり、その場合はメーカー側に問い合わせて、その内容を直ちに反映することを心がけています。

―― 以前は個人向けの3Dプリンターを主に取り扱っていたとのことですが、どのような経緯で法人向けの3Dプリンターを取り扱うことになったのでしょうか。

はい。かつてはBtoC向けの3Dプリンターを、量販店などを通して販売していました。しかし、買ったのは良いものの「どう使えば良いのかわからない」などの声がユーザー様の間で上がり、製品に対する評判が下がってしまいました。そこで法人向けの3Dプリンター市場を調査し、その規模が大きくなっているということが分かったので、法人向けサービスの提供を始めた経緯があります。

取り扱う3Dプリンターの選定は、自社による国内外のリサーチに基づいて行っています。具体的には、3Dプリンターの造形物の精度や、同じ3DCADデータを使ってどれぐらいの割合で造形を失敗するかの失敗率などを、半年~1年くらいかけてリサーチします 。

試作・開発領域におけるものづくりのデジタル化を進めるために

―― BtoBの中での、試作・開発のデジタル化は進んでいると思われますか?

進んできてはいますが、地域によってその進み具合は異なると思います。関東近辺はともかく、東北・九州など地方のお客様含め、日本はまだまだこれからです。お客様の会社規模はさまざまで、上場されている企業様から個人事業主の方もいらっしゃいます。

―― 日本のお客様は3Dプリンター導入にあたって、どのような点で苦労しているのでしょうか?

初めて導入される方の中には、3Dプリンターだけでものづくりを完結させることができる、と考えてしまう方もいらっしゃいます。

3Dプリンターが万能な機械ではない、ということをお客様に理解していただき、既存の試作方法と組み合わせるという認識を持っていただくことが大事だと思っております。

生産にも活躍の場を拡げている海外の3Dプリンター市場

―― 先程、海外の3Dプリンター市場のリサーチも行うと仰っていましたが、国内市場と海外市場の差はどこに感じますか?

海外では3Dプリンターに対して、国を上げて投資しているというのもありますが、やはり新しい技術を取り入れていく姿勢が産学官を問わず見受けられます。

また、日本では3Dプリンターを試作段階で使用する方が多いですが、海外では製造段階においても活躍の場を拡げています。何千万の機械が何十台も並んでいるような製造工場がたくさんある、というのが海外における3Dプリンター活用の実態です。

国内が海外と比較してまだその普及が進んでいない背景として、日本人の性格が細かい、ということもあるかもしれません。3Dプリンターメーカー様の中には、日本企業の造形物の表面精度に対する要求の高さに驚かれている方もいます。そういう意味において、日本では3Dプリンターを受け入れていく土壌は十分に整備されていないなと感じますね。

――最後に、TCT Japan2020の来場者に事前にお伝えしたいことはございますか?

試作・開発・3Dプリンター周りで困っていること、不便に感じていることを言っていただければ、他の会社とも繋がりがあるのでいろいろなご提案が出来ると思います。また実機を持っていらっしゃる方に対しても、保守・運用などアフターサービスの部分でご相談に乗れると思いますので、是非気軽にブースに足を運んで頂ければと思います。

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日本と海外では3Dプリンターに対する空気が異なることを、お話を聞かせて頂く中でひしひしと感じることができた。モノづくりのデジタル化に関して言えば、海外に比べ活発とは言えない日本市場ではあるものの、同社はRaise3Dを始め、さまざまな3Dプリンターを取り扱っている。

日本3Dプリンター社は、顧客視点で販売から運用・保守まで一貫したサービスを展開しているので、是非当日のブースにも足を運んで頂き、ざっくばらんに困りごとをご相談されてみるのはどうだろうか。

関連情報

シェアラボ編集部

3Dプリンタ―の”先進っぽさ”を感じさせる作りに男心をくすぐられる毎日。さまざまな業界にて活用されるアディティブ・マニュファクチャリングの今をお届けします!最近のニュースは、鳥を飼い始めたこと。

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