今年から推すポイントが変わった!次世代3Dプリンタ展

2025年6月30日

2025年7月9日から3日間にわたって千葉県の幕張メッセを会場に次世代3Dプリンタ展が開催される。日本最大級のモノづくりの産業展示会「ものづくりワールド」の併設展として開催されるが、下期に設備の導入や更新、いままで以上に3Dプリンター活用を推進したいと考える企業担当者が数多く来場することだろう。去年はものづくりワールド総計で、のべ69,717人の来場があったということだ。

今年の見所:AMショートピッチ!

主催者であるRXジャパンの担当者によると、担当者自身がドイツのフォームネクストを視察した折に、新製品ではなくソリューションを展示するスタイルに変わっていることを強く感じたことがきっかけで、新製品や新材料を推すスタイルから、来場者の課題解決につながる情報提供に情報発信の軸足を変えていく取り組みに着手したという。その大きな表れが、ショートピッチコーナーと事前特集ページだ。

次世代3Dプリンター展の導入事例ピッチ

次世代3Dプリンター展のなかに特設会場を設け、1日5社ほどの企業が課題解決事例を15分で講演する導入事例ピッチを展開する。もちろん15分では詳細までは伝えきれないが、会場で詳しく話を聞くことができるので関心を持った方はブースで登壇者と話もできることだろう。

6月30日時点、ショートピッチの演目と時間割が公表されているので下記にご紹介しておく。

開催日時間講師・企業名セミナータイトル
7月9日(水)11:00-11:15日本溶接協会サポート材の完全除去、鏡面仕上げについて
7月9日(水)12:00-12:15サンステラ(フュージョンテクノロジー)高機能樹脂を活用したカスタムパーツのオンデマンド生産
7月9日(水)13:00-13:15丸紅情報システムズ 株式会社CADデータから直接3Dプリンターにて造形した型モデルを用いて、納期短縮、品質も基準クリア
7月9日(水)14:00-14:15株式会社 グーテンベルク【G-ZERO × POTICON】精度と耐久性を確保しつつリードタイムとコストを大幅に短縮。金属部品代替へ
7月9日(水)15:00-15:15日本未来技研(HBD)従来200点以上あった部品数を単一の一体構造へと削減
7月10日(木)11:00-11:15日本溶接協会サポート材の完全除去、鏡面仕上げについて
7月10日(木)13:00-13:15BRULÉ INC.治具制作時間の短縮
7月10日(木)14:00-14:15日本3Dプリンター 株式会社高精度、小ロット生産、造形時間短縮
7月10日(木)15:00-15:15シーメット 株式会社製品内部の可視化と鋳造品試作のコスト、リードタイムの削減
7月11日(金)11:00-11:15日本溶接協会サポート材の完全除去、鏡面仕上げについて
7月11日(金)13:00-13:15APPLE TREE 株式会社Markforgedを使用することにより、小ロット生産が可能になった。アルミニウム以上の強度があるパーツを作成可能。
7月11日(金)14:00-14:15SOLIZE 株式会社コスト削減、環境負荷37%低減、開発リードタイム短縮を実現
7月11日(金)15:00-15:15日本未来技研(HBD)従来200点以上あった部品数を単一の一体構造へと削減
7月11日(金)15:00-15:15ホッティーポリマー株式会社人手不足地域のロボット作業推進に貢献

※変更などがある可能性もあるので、AM(アディティブマニュファクチャリング)導入事例ピッチ・出展製品特集を参照してほしい。

題名を見ているだけでも興味をそそられるテーマが並んでいるが、編集部でも話題になったのは丸紅情報システムズの導入事例ピッチだ。詳しくは当日の登壇に期待してほしいが、町工場が大企業からの依頼を3Dプリンターを活用しながら取り組んでいる事例が紹介されるとのことだ。

高度な活用事例なのですぐにマネできる企業はすくないかもしれないが、一つの手本として学ぶべき点が多いはずだ。

まだ本日時点では公表できないが、イベント時点では発表される新機種も複数存在するとも聞いている。新しい材料、装置の動向にも期待したい。

https://www.manufacturing-world.jp/tokyo/ja-jp/visit/feature/am.html

編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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