アイウェアブランド「Breezm」が3Dプリント眼鏡のクラウドファンディング実施
3Dスキャンと3Dプリントで個人に合わせた眼鏡をつくる韓国メーカーbreezm社が、自社アイウェアブランドのクラウドファンディングを実施。クラウドファンディングサイトは「KICKSTARTER」を利用した。アイウェアの造形には、HP社の3Dプリンター(MJF方式)が導入されている。(画像は3Dプリントアイウェアサービス「Breezm」のイメージ/出典:breezm社)。
3Dスキャンで顔を測定し、自分だけのアイウェアを3Dプリンティング
breezm社は、個人の骨格や顔に合わせたアイウェアブランド「Breezm」の開発・販売を行う韓国メーカーだ。顔の3Dスキャンやフェイスルーラーで顔のサイズを測定した上でバーチャル試着を行い、自身の好みのデザインや色を選ぶ。
同クラウドファンディングは昨年の2022年8月30日から同年の9月29日までの30日間募集され、214人のサポーターと、$39,991の資金調達を実現した。2023年2月からサポーターへの特典として、製品の送品などが行われている。
>>Breezm | Custom Fit Eyewear Designed for Ultimate Comfort(KickStarter)
一人ひとりにフィットするメガネをつくるために、高度な3Dスキャン技術を利用し、正確な顔の寸法独自のiOSモバイルアプリに取り込む。このアプリでは、スマートフォンで自身の顔をスキャンし、自宅にいながら「Breezm」の注文までを完結させることが可能だ。注文後は、韓国の工場にデータが送られて生産される。度なし・度あり両方の注文が可能だ。
>>breezm 3D-printed custom eyewear紹介ページ
「Breezm」の製造にはHP社の3Dプリンターを活用
breezm社ではアイウェアの3DプリントにはHP社の樹脂3Dプリンターを使用している。HP社独自の技術「Multi Jet Fusion(MJF)方式」が搭載された3Dプリンターだ。樹脂粉末に熱を加えて融合し造形していくもので、一般的な粉末焼結方式と比べると滑らかな仕上がりとなる。
HPとbreezm社の取り組みについては、YouTubeで紹介動画が公開されている。
MJF方式は、粉末床溶融結合法 / PBF(Power Bed Fusion)方式に分類される造形手法だ。造形方式の詳細については、以下の記事をご参照いただきたい。
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デザイン性や軽さが求められるアイウェアは3Dプリントとの相性が良い。近年ではフレームや耳にかけるテンプル部分だけでなくノーズパッドやレンズも3Dプリントする試みが行われている。これらの事例についてShareLab NEWSが過去に取り上げた記事を紹介するので、あわせてご覧いただきたい。
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