赤外線レーザー×構造光のハイブリッド3Dスキャナー「INSPIRE 2」国内正規取扱を開始 サンステラ

3Dスキャナー「INSPIRE 2」出典:サンステラ
3Dスキャナー「INSPIRE 2」出典:サンステラ

ポータブル3Dスキャナー市場において、高精度と機動性を両立する新モデルが国内流通を開始した。株式会社サンステラ(東京都豊島区、以下、サンステラ)は、Revopointが開発したハイブリッド型3Dスキャナー「INSPIRE 2」の日本国内正規取扱を開始したと発表した。製造業から教育機関、3Dプリント用途まで、幅広い分野での活用を見込む。

製品概要

INSPIRE 2は、11本の平行赤外線レーザーラインと赤外線構造光を融合したデュアルスキャンモードを搭載するポータブル3Dスキャナーである。暗色物体や複雑形状、微細なディテールを含む対象物に対しても高精度なデータ取得を可能にする設計だ。通信面ではWi-Fi 6によるワイヤレス接続に対応。PCやスマートフォンとケーブルレスで接続できるため、屋内外を問わず柔軟な運用が可能である。最大20,000ルクスの屋外環境下でも使用でき、現場でのスキャン作業にも適している。本製品は当初メーカー直販限定で展開されていたが、市場からの評価と導入要望を受け、国内販売体制が整備された。

屋外スキャンに対応。ただし直射日光下での使用は避ける必要がある。(出典:サンステラ)
屋外スキャンに対応。ただし直射日光下での使用は避ける必要がある。(出典:サンステラ)

主な特長

高精度スキャン性能

シングルフレーム精度は最大0.03mm。体積精度は0.05mm+0.1mm×L(m)である。小型部品から最大約2mサイズまで対応し、試作から大型対象物の計測まで幅広くカバーする。

ハイブリッド赤外線スキャン方式

赤外線レーザーと赤外線構造光を組み合わせることで、マーカー不要の安定したトラッキングを実現。黒色物体や反射面、複雑形状に対しても対応可能である。

ワイヤレス・屋外対応

Wi-Fi 6による高速・安定通信を実現。ケーブル制約を排除し、モバイル環境でのスキャン作業を効率化する。

想定用途

  • リバースエンジニアリング
  • 製品設計・試作
  • 3Dプリント用データ作成
  • 教育・研究用途
  • デジタルアーカイブ
  • 文化財保存

設計現場から研究機関まで、実用的な3Dデータ取得ツールとしての位置付けが明確である。

販売情報

販売開始日:2026年2月5日

販売先:サンステラ3Dモールほか

価格(税込)

スタンダードセット:77,000円

プレミアムセット:90,000円

いずれも販売時点で在庫を確保している。

サンステラで購入するメリット

購入前デモスキャン

東京・東池袋のショールームにて無償デモスキャンを実施。遠方の場合は有償(30,000円+規定交通費)で出張デモにも対応する。

導入後サポート体制

メーカー担当者による操作ガイド、質疑対応、オンライン指導を提供。

訪問設置講習も有償(60,000円+規定交通費)で実施可能である。単なる販売にとどまらず、導入前後の支援体制を整えている点が特徴といえる。

編集部コメント

7万円台から導入可能なハイブリッド型3Dスキャナーという価格設定は、個人設計者や小規模事業者にとっても現実的な選択肢となる。特にマーカー不要で黒色・反射面に対応できる点は、現場での使い勝手を左右する要素である。国内正規流通により、サポート体制を含めた安心感が付加されたことは市場拡大に影響を与えそうだ。

用語解説

■ 構造光方式
パターン化された光を対象物に投影し、その変形をカメラで解析することで三次元形状を取得する計測方式。非接触で高精度な形状取得が可能で、工業用途や文化財計測などで広く活用されている。
■ 体積精度
スキャン対象全体のサイズに対する誤差を示す指標。対象物が大きくなるほど誤差も増加するため、「0.05mm+0.1mm×L(m)」のように長さに比例する式で表記されることが多い。
■ リバースエンジニアリング
既存製品や部品を3Dスキャンし、その形状データをもとに設計情報を再構築する手法。補修部品の再製作や設計改良、図面が存在しない製品の再設計などに活用される。

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