FLASHFORGEのGuider3販売開始ーAPPLE TREE
FLASHFORGEの日本総代理店であるAPPLE TREEより、小型かつ高速印刷が可能なMEX方式の樹脂3DプリンターGuider3が発売開始された。廉価帯装置でも人気のシリーズで取り組まれた改良点に関して紹介していこう。
2021年に4,000台以上の販売実績を挙げた上げたAPPLE TREE
APPLE TREEは、3Dプリンタや3Dスキャナの販売を行う大阪に拠点を置く3Dプリンターの販売店だ。2021年には、総計4,000台以上の3Dプリンターを販売した同社だが、その主力取り扱いブランドであるFLASHFORGEの総代理店でもある。 FLASHFORGE はコンシューマー向け、高コストパフォーマンスの3Dプリンタを主に取り扱う3Dプリンタメーカーだが、装置性能の向上によりビジネスユースでも遜色なく利用されている。そんなFLASHFORGEの人気機種がGuiderだ。2022年11月24日、APPLE TREEより、FLASHFORGE製3Dプリンタ「Guider3」が販売開始されることとなった。Guider3は価格が¥495,000(税込)と公開されているが、先行して発売されている業務用の3Dプリンター、Guider3 plusは価格が要見積となっている。
FLASHFORGEの新機種Guider3の改修点
前機種「Guider2」から大きく変更となったのは、ノズル位置の駆動機構だ。X軸とY軸に工業用のリニアガイドレール、Z軸には直径16mmの リニアシャフト と16mm径のTBIボールねじを両側に搭載した。
Core-XY構造と呼ばれる本機構は、250mm/sの高速印刷を可能とし、安定した出力を発揮する。1分間に25センチ分フィラメントを吐出できる
コンパクトながら造形サイズを拡充したことも大きな変更点だ。Guider3では、全機種よりも21%増となる300×250×340mmの造形スペースを確保。一方で、筐体に耐久性の高いABSやアクリル板を採用し、10%の軽量化に成功した。
フィラメント押出機構には、ダブルギアを搭載した。フィラメントの押出力が全機種より150%向上し、安定したフィラメントの押出が可能となり、ノズル詰まりの問題も減少した。
上記に加え、FLASHFORGEのユーザーフレンドリーな機能の数々は健在だ。自動レベリングシステムや、高感度な近接センサー、使い分けられる2種類のプラットフォーム(ガラス or フレキシブル鋼板)など。
詳細なスペックは下表を参照して頂きたい。
プリント方式 | FFF(熱溶解積層法) | 最大造形サイズ | 300×250×340mm |
造形精度 | ±0.15mm(造形サイズが100mm未満) ±0.002mm/mm(造形サイズが100mm以上の1mmあたりの誤差は±0.002mm) 例:造形サイズが110mmの場合±0.22mm | 位置決め精度 | X/Y軸:0.011mm Z軸:0.0025mm |
積層ピッチ | 0.05~0.4mm | ノズル径 | 0.4 (0.6/0.8)mm |
ノズルタイプ | ステンレス製ノズル | XY軸移動速度 | 10~250mm/s |
最大ノズル温度 | 320℃ | プラットフォーム | ガラスプラットフォーム、フレキシブル鋼板プラットフォーム |
最大プラットフォーム温度 | 110℃ | 対応フィラメント | ABS/PLA/PC/PA/ASA/PETG/PA-CF/PLA-CF/PETG-CF |
本体サイズ | 496x436x696mm | 通信方式 | Wi-Fi、イーサネット USBメモリ |
スライサーソフト | FlashPrint 5 | 本体重量 | N.W-28kg、G.W-35kg |
タッチパネル | 4.3インチフルカラー | 対応データ形式 | stl、obj、3mf、fpp、gx、g、bmp、png、jpg、jpeg |
対応OS | Windows8/10/11、macOS、Linux | 保証 | 1年 |
1年間の無償修理サポートも
本製品は購入後1年間のメーカー保証期間を設けている。また、使い方や印刷、メンテナンス方法で分からない点は技術スタッフ対応がある。
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