BigRep社、フランクフルト証券取引所での上場を果たす
BigRep社が、フランクフルト証券取引所での上場を果たした。これにより、BigRepはさらなる成長と市場拡大を目指す。同社は高性能な大型3Dプリンターを提供しており、様々な業界での応用が期待されている。(上部画像はBigRep社のプレスリリースより。出典:BigRep社)
BigRep社の上場概要
2024年7月31日、BigRep社はフランクフルト証券取引所に上場し、公式に株式公開企業となり、上場初日には、同社の代表者が証券取引所での鐘を鳴らすセレモニーが行われた。BigRep社のティッカーシンボルは「B1GR」として登録されており、投資家に対する透明性と信頼性が向上することが期待される。この上場に至るまでの道のりは、SMG Technology Acceleration SEとの戦略的な合併によって支えられた。この合併は、上場を支援したSMG Holdingによって実現され、SMG Holdingは、欧州の中小企業をサポートすることで知られており、今回の上場において重要な役割を果たした。SMG Technology Acceleration SEは今回の合併によりBigRep SEと改名され、新しいCEO(最高経営責任者)にはSven Thate 氏、CFO(最高財務責任者)にはReinhard Festag 氏が就任した。
BigRep社の大型3Dプリンター
大型3Dプリンターの市場は、今後も成長が期待される。特に、カスタム製品や低ボリューム生産において、3Dプリンターの需要は増加、製造業におけるデジタルトランスフォーメーションが進む中、重要な役割を果たしている。設計の自由度が高まり、製造プロセスの効率化が図られ、市場調査によると、2023年から2030年までの年平均成長率は23.9%に達すると予測されており、今後も大きな成長が見込まれているという。
2024年には、BigRep社は3台の大型3Dプリンターを新たに発売した。HAGE3Dの買収によって、高温対応の「ALTRA 280」と「IPSO 105」、そしてこれまでで最も自動化が進んだ「VIIO 250」がラインアップに加わった。現在、BigRepの顧客には、Fordやドイツ鉄道、キャニオン、エアバスといった大手企業だけでなく、教育機関や研究機関、スタートアップ企業も含まれている。
フランクフルト証券取引所でのベル鳴らしの儀式は、BigRep社にとって新たな章の始まりだ。公開企業としての新しい機会を受け入れながら、同社は引き続き大きな夢を抱き、さらに大きなイノベーションを追求し、チームメンバー、顧客、投資家、株主の皆様にとって最大のマイルストーンを達成することを目指す。
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