3Dプリンターを活用した歯科矯正「DPEARL」、提携医院数が100拠点を突破 ― フィルダクト社
株式会社フィルダクト(東京都港区、以下、フィルダクト社)は、3Dテクノロジーを駆使した歯科矯正・オーラルヘルスサービス「DPEARL(ディパール)」を提供する医院の数が、全国100拠点を突破したことを発表した。23都道府県で利用可能、昨年の2倍規模に拡大し、2025年も歯科矯正の未受診率改善に向けた新たなソリューションを全国へ展開予定。(上部画像はフィルダクト社のプレスリリースより。出典:フィルダクト社)
DPEARLとは
「DPEARL」は、各個人の生活をより豊かにするための歯科矯正サービスである。2019年に先行リリースされて以降、多くの利用者に選ばれ、笑顔を届けてきた。現在、提携医院「DPEARL Spot」の全国展開を積極的に進めている。
各個人の生活をより豊かにするための歯科矯正サービスである。2019年に先行リリースされて以降、多くの利用者に選ばれ、笑顔を届けてきた。現在、提携医院「DPEARL Spot」の全国展開を積極的に進めている。
本サービスの特長は、デジタル技術を用いて3Dプリンターでの効率的な供給プロセスにより、従来と比較して約半分の価格・期間で高品質な歯列矯正を可能にしている点である。データに基づく包括的な診断および治療計画を採用し、全顎矯正にも対応可能だ。また、自宅からのオンラインサポートと定期的な通院による歯科医師のメンテナンスを組み合わせ、正確な進捗管理とフィードバックを提供する体制を整えている。
提携医院100拠点を突破、全国23都道府県へ展開
3DプリンターやCADを活用し、効率化されたワークフローを駆使した「DPEARL」は、高い矯正効果を持つマウスピース矯正サービスである。今回、提携医院数は昨年比で倍増し、全国100クリニックに達した。また、展開エリアは23都道府県に広がっている。
今まで「DPEARL」は、学術的根拠に基づいた矯正技術により、全顎矯正を可能とする点が評価され、多くの患者に利用されてきた。フィルダクト社は歯科医院向けソリューション「Medileap(メディリープ)」の提供を通じて、各地の歯科医院と連携し、患者集客や診療、技工における課題解決を図っている。今後も、空き状況や基準を満たしたクリニック情報を公式サイト上で随時公開し、患者と歯科医院双方の課題を解決する取り組みを強化する方針である。
フィルダクト社の取り組みとは
2024年度には、日経トレンディが選出する「未来をつくるスタートアップ大賞」の10社に選ばれた実績を持つフィルダクト社。東京科学大学発のオーラルヘルス社会実装カンパニーとして、テクノロジーと新しい仕組みを活用し、歯科医療が抱える多様な課題の解決に尽力している。
ここ数年で、口腔と全身疾患の関連性が次々と解明されており、予防的な歯科医療の重要性がますます高まっている。しかし、歯科矯正の分野では、平均費用が100万円と高額であることに加え、通院の手間や歯科医院に対する心理的なハードルが課題となっている。こうした現状を踏まえ、フィルダクト社は歯科矯正の敷居を下げ、多くの人が矯正を始めるきっかけを増やすことを目指す。同社は全国の歯科医院や技工所とパートナーシップを構築し、「歯科矯正をはじめとするオーラルヘルスをより身近なものにする」ための事業を展開している。
今後も、歯科医療をより多くの人々にとって身近で利用しやすいものにすることを目指し、革新的なサービスを提供していく。
DPEARLの利用方法
「DPEARL」を利用する際は、公式サイトに掲載されている「DPEARL Spot」を選択し、初診の予約申請を行う。初診時には歯科医師による検査を受け、マウスピース矯正が適応する場合に契約可能で、さらに、歯科矯正のみならず、虫歯や歯周病などの包括的診断も行うことで、口腔全体の健康に対する相談ができる。
今後もフィルダクト社は、「DPEARL」を全国に広げ、歯科矯正をより身近で利用しやすいものにすることで、多くの人々の生活向上を目指していく。
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