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「日本の製造業革新に不可欠な金属積層造形技術の未来」レポート公開 ― みずほ銀行

みずほ銀行 産業調査部は2025年1月17日に自社ウェブサイト内「Mizuho Short Industry Focus」において「日本の製造業における金属 AM 活用の重要性~DfAM を起点とした日本のものづくり革新~」のレポートを公開した。下記ウェブサイトで無料閲覧、ダウンロードできる。
https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/industry/pdf/msif_239.pdf(PDF/1,491KB)

レポートの概要

このレポートでは、金属AMが試作などでの活用は広がる一方、量産や製品製造への活用は、技術課題や高コストにより進んでいない背景から、AMの重要なメリットであるDfAM(Design for Additive Manufacturing、AMのための設計)について解説し、その活用によって、高コストや熟練技術者の技術継承問題などの課題解決が出来る可能性を示している。一方、DfAM活用を始めるには一定のコツをつかむ必要があり、それが金属AM活用の障害の一つとしている。、欧米や中国で政策的後押しもあり、挑戦的な金属AMの量産への活用の取り組みが始まっているが、 日本で取り組みが始まらないことは製造業全体の衰退につながりかねないとしている。その憂慮から、経済産業省が 2024 年度から 始めたAM の製品活用のための生産プロセスの確立を目指したプロジェクトや、一部の国内メーカーによるトップダウンでの DfAM 活用に取り組みなどを紹介し、日本においても始まりつつある AM の製品への活用の兆しが大きな流れとなり、日本の製造業の継続的成長につながることを祈念するとしている。

著者からのコメント

このレポート公開にあたり、著者である みずほ銀行産業調査部 自動車・機械チーム 秋山 紀子 氏より、下記のコメントを頂いた。

造形部品の設計自由度を拡大させるため、さまざまな産業で技術革新につながる可能性を秘める3Dプリンティング(AM)。中国などの海外では、金属AM部品を製品に使用する動きが活発化しています。日本における製造業の競争力の維持・増強に資するAM活用の方向性について考察しています。

このレポートはAMの世界と日本の現在地と将来、日本が向かうべき方向をわかりやすく示しており、AMを既に使っている、または使っていないにかかわらず、企業の経営管理職から開発・設計・製造職の方々含め、AMの関わる多くの方にぜひ読んでいただき、学ぶだけではなく、実際に動くきっかけにしていただくことをお勧めする。

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設計者からAMソフトウエア・装置販売ビジネスに20年以上携わった経験と人脈を基に、AMに関わるみなさんに役立つ情報とつながりをお届けしていきます。

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