ニューバランスが3DプリンティングによるテクノロジープラットフォームTripleCell(トリプルセルを搭載したモデル第2弾を販売開始
概要
ニューバランスは3Dプリンティングで作成された新しいテクノロジープラットフォームTripleCell(トリプルセル)を搭載したモデルの第2弾として、「FuelCell Echo Triple(フューエルセル エコー トリプル)」をニューバランス公式オンライン限定発売する。
販売スタートは、本日の9月27日(金)12時からだ。
第1弾として2019年6月29日に限定販売されたモデル「990 Sport」は、瞬く間に完売してしまったという。
第2弾のトリプルセルプラットフォームの新バージョンは、最新の3Dプリント技術として、抜群の反発弾性と軽さを実現した「FuelCell Echo」の前足部に、さらなる反発性向上のためにTripleCellを搭載。
「TripleCell」は、マサチューセッツを拠点とする3DプリンタベンダーFormlabsとの提携によって実現した特殊な素材であり、現在は米国ニューバランスの工場内でのみ展開されている。
ニューバランスの3Dプリントシューズ商品詳細
FuelCell Echo Triple
商品名: MTRPB(メンズ)/WTRPB(ウィメンズ)
カラー名: BR(BLACK)
サイズ: D / 26.0~29.0㎝(メンズ)
B / 23.0~25.0㎝(ウィメンズ)
価格: 23,000円+税
3Dプリントされたミッドソールを持つTripleCell(トリプルセル) とは
2017年にニューバランスとFormlabsは、アスリート向けフットウェアのための高性能素材、ハードウェアおよび製造プロセスを開発するための独占的関係を発表。この関係を通して、弾力性のある格子構造をもつRebound Resin(リバウンドレジン)と呼ばれる新しい独自のフォトポリマー樹脂が開発され、従来の製造の制約なしにデザインをすることができるようになりました。Rebound Resin(リバウンドレジン)は、他のどのFormlabsのSLA(Stereolithography:光造形方式)向け素材よりもはるかに高いエネルギーリターン、引裂抵抗、および伸張性を示します。
プレスリリース
ニューバランスでは来年度はこの3Dプリントシューズを年間1万足以上生産することを計画しているという。シューズメーカーではこれからも 3Dプリンティング技術の活用がますます進みそうだ。
樹脂3Dプリンター製造のFormlabs について
米国マサチューセッツ州サマービルに本社を置き、ドイツ、日本、中国、シンガポール、ハンガリー、米国ノースカロライナ州にオフィスを持つFormlabsは、世界中のエンジニア、デザイナー、メーカーや意思決定者が求めるプロフェッショナル向け3Dプリンタを提供している。
Formlabsの製品には、光造形(SLA)方式の最新技術である「LFS」を搭載したForm 3とForm 3L、Form 2 SLA 3Dプリンタ、洗浄および二次硬化ソリューションであるForm WashとForm Cure、Fuse 1 SLS 3DプリンタやForm Cell 製造ソリューションなどが含まれている。またFormlabsは、独自の高性能素材ならびに業界最高クラスの3Dプリント用ソフトウェアの開発を通じて、3Dプリントの可能性を更に広範なものにすることを目指している。
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。