オーロラの輝きを纏うプリーツスカートの先行販売開始 ― （株）ドゥフォワイエ
株式会社ドゥフォワイエは、3Dテクノロジーを駆使して開発された新しいプリーツスカート「オーロラプリーツ」の先行販売を開始した。このスカートは、日本製ポリエステルを使用し、27,000通りのカラーバリエーションから選べるカスタマイズ性の高さと、ウォッシャブルで型崩れしにくい耐久性を兼ね備えている。昨今注目を集める3Dプリンターで製造された衣類ではないが、3Dデザインデータを元SHIMA SEIKIのホールガーメント横編機とよばれる無縫製ニット製品の製造装置でワンストップ製造できる。（上部画像はドゥフォワイエ社「Haut tricot」から発売されるプリーツスカート「オーロラプリーツ」。出典：ドゥフォワイエ社）
「オーロラプリーツ」スカートの開発背景
「オーロラプリーツ」スカートは、3Dテクノロジーとファッションの融合から生まれた革新的な試みだ。ドゥフォワイエ社が手掛けるこのプロジェクトは、使用される日本製ポリエステル素材と独自の3Dプリーツ加工技術で、光によって色が変わり、オーロラのように幻想的に輝くスカートを実現した。この技術は、個性を重視する現代の消費者に向けた、唯一無二の製品を提供することを目的としている 。
3Dプリーツ技術と素材の特徴
3Dプリーツ技術は3Dプリンターによるものではなく、ホールガーメント横編機と呼ばれる立体的な無縫製ニットを製造可能な専用装置で製造される。まるっと一着を編み上げているため、縫い目がなく最高級素材を使ったシームレスニットの、極上の着心地の良さを味わえるという。縫製や裁断のサプライチェーンを通さないため、高品質、低価格、短納期をワンストップで実現できる点は3Dプリンターに通じるものがある。
ホールガーメント横編み機の従来にない立体感と動きを表現力を活かして、素材の持つ色彩が光の当たり方によって変化し、まるでオーロラのような幻想的な美しさを演出した。使用されるポリエステルは日本製で品質に優れ、洗濯可能でありながら形状記憶機能も保持している。
先行販売と購入方法
先行販売と購入方法については、Makuakeプラットフォームを通じて実施されている。消費者はこのプラットフォーム上で「オーロラプリーツ」スカートを予約購入することが可能で、カスタマイズオプションを選択して自分だけのスカートをデザインできる。この先行販売は、新しいファッションテクノロジー製品を市場に導入する際のリスクを軽減し、消費者の反応を評価する機会を提供するものだ。
ファッションとテクノロジーの未来
3Dプリンター以外でも、3Dデータを活用した汎用製造装置によるサプライチェーンが短いモノづくりが製造現場に登場している。ホールガーメント横編み機は、個性と持続可能性を重視した消費者のニーズに応えることで高付加価値製品の製造販売を在庫リスクを提言しながら実現できる。このような技術は、デザインの可能性を広げるだけでなく、生産プロセスを効率化し、環境への影響を低減することも可能だろう。
オーロラプリーツは大量生産・大量消費を前提としたファストファッションが問題視される中、個性やこだわりを具現化するマスカスタマイゼーションの取り組みがホールガーメント横編み機や3Dプリンターによって無理なく実現できることが予感される製品だ。
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