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Printerior社、建築・家具市場向けにリサイクル材による大型3Dプリントサービスを開始

Printerior社のニュースページ。

Printerior(アメリカ セントルイス)は、建築およびインテリアデザイン市場に向けた大型3Dプリントサービスを開始した。これはロボティック3Dプリント技術を活用し、従来の手法では実現が難しいカスタムデザインを可能にする。Printerior社は、リサイクル材料を使用した持続可能なソリューションを提供し、製造業のリードタイムと労働コストの大幅な削減を目指している。(上部画像は上部画像はPrinterior社のニュースページ。出典:Printerior社)

大型3Dプリント技術の特徴

Printerior社の大型3Dプリント技術は、ロボティック3Dプリント技術を基盤としている。最大の特徴は複雑で大規模な構造物を迅速かつ効率的に製造できる点であり、従来の建築方法では実現が難しい有機的なデザインやカスタムメイドの構造物も可能になる。さらに、大型3Dプリントはリードタイムと労働コストを大幅に削減することができ、複数のレーザーや多領域の粉末床を使用することで、大型の部品を一度に製造できるためである。

また、持続可能な製造を目指し、リサイクル材料を積極的に使用している同社の大型3Dプリント技術は、特にリサイクルプラスチックを使用した材料開発に焦点を当てており、これにより環境への負荷を大幅に軽減。これらのリサイクル材料は、既存のFDM、SLA、SLS技術でも利用可能であり、広範な用途に対応することができる。一方でPrinterior社は、持続可能な材料の開発にとどまらず、製造プロセス全体を通じて環境への配慮を徹底している。たとえば、廃棄物の削減やエネルギー効率の向上を図ることで、製造過程における環境負荷を最小限に抑える。

Printerior社のロボティック3Dプリント技術
Printerior社のロボティック3Dプリント技術(出典:Printerior社)

Printerior社の概要

Printerior社は、3Dプリンター技術を活用してインテリアデザインや装飾品の製作を行う企業だ。3Dプリンターによる製造技術を活かし、独自のデザインやカスタマイズが可能で、従来の手法では実現しにくい複雑な形状や精密なディテールを持つ製品を提供している。例えば、壁面パネルや家具の装飾、照明器具など、様々なインテリアアイテムを製作しており、これにより顧客のニーズに合わせたユニークなデザインを実現している。また、エコフレンドリーな材料を使用し、環境に配慮した製品作りを目指している。プリンター技術を通じて、デザインの自由度を最大限に引き出し、インテリアデザインの新たな可能性を切り開いている。

具体的なプロジェクト事例

これまでに多くの成功事例を生み出しているPrinterior社。特に注目すべきは、バージニア州のERGオフィスにおける大規模なインスタレーションプロジェクトである。このプロジェクトでは、大型3Dプリント技術を駆使して、複雑なデザインの壁ユニットや家具を製造、従来の製造方法では実現が難しい有機的でカスタムメイドのデザインを実現した。この成功により、Printerior社は他の建築プロジェクトでも同様の技術を適用することを計画している。また、同社は照明、家具、建築業界のパートナーと協力し、今後さらに多くの製品ラインを展開する予定である。

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