AddUp社、ASTMが定めるAMの安全認証を取得した初のOEM企業となる！

2024.12.26

AddUp社（フランス・クレルモン＝フェラン）は、ASTMが認定する積層造形安全（AMS）認証を取得し、AM業界で初のOEM企業としてこの重要なマイルストーンを達成したことを発表した。この認証は、AddUp社の安全性、革新性、そして業界リーダーとしての揺るぎない取り組みを証明するものである。（上部画像はAddUp’s ASTM AMS Certification。出典：AddUp社）

1 AMS認証創設におけるAddUp社の主導的役割
2 業界初の包括的監査で安全基準を確立
3 AddUpソリューションセンター
4 安全性を追求した施設設計とコンサルティングサービスの提供
5 安全性向上がもたらすAM業界の未来
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AMS認証創設におけるAddUp社の主導的役割

この数年間、AddUp社はASTMと緊密に連携し、AM施設の安全な運用を確保するための安全プロトコルとガイドラインを定義してきた。これらの取り組みは、AM分野に参入する他の製造業者に向けたロードマップを確立する上で極めて重要であり、業界の成長において安全性を最優先にする基盤を築いた。

業界初の包括的監査で安全基準を確立

この認証のための包括的な監査プロセスでは、個人用保護具（PPE）、機械の設置と接地、粉末の取り扱い、有害廃棄物の処理、施設の清潔さに重点を置いた詳細な評価が実施された。AddUp社は、最先端の施設を北米本部（シンシナティ）に設立した経験を基に、AM施設に必要な安全対策をASTMに指導した。

この監査は、安全機器協会（SEI）によるAM業界初の試みであり、AddUp社はAMS認証の最初の監査対象企業として自ら立候補した。SEIの監査員と密接に協力し、各要件を単に満たすだけでなく、徹底的に理解されるよう努め、AM運用において各安全プロトコルがなぜ重要であるのかを教育し、フィードバックを提供する機会にもなった。

AddUpソリューションセンター

2021年にシンシナティ（オハイオ州）に設立されたAddUpソリューションセンターは、今回の監査の模範施設となった。このセンターには、粉末床溶融結合（PBF）および指向性エネルギー堆積（DED）装置を備えた専用のAM作業スペース、金属学ラボ、トレーニング施設、後加工機械部門が含まれている。デモ施設としての役割を果たすだけでなく、AMプリントサービス、コンサルティング、トレーニングを顧客に提供している。この施設はISO 9001、AS 9100認証を取得し、ITARおよびCMMCに準拠している。

安全性を追求した施設設計とコンサルティングサービスの提供

設立当初から、AddUpソリューションセンターは安全性を念頭に設計されている。施設には静電気制御措置、反応性材料の酸素曝露防止、火災抑制システム、粉塵雲の軽減、空気品質管理、徹底した従業員トレーニングプロトコルが組み込まれており、従業員と訪問者の安全な作業環境を確保している。

さらに、この認証の取得に加えて、AddUp社はLevelUp Service Solutionsプログラムを通じたコンサルティングサービスを提供している。このプログラムは、AM施設を設立しようとする製造業者に専門的なアドバイスを提供し、AM分野における安全性と効率性のゴールドスタンダードを達成する支援を行っている。

安全性向上がもたらすAM業界の未来

AddUp社のASTM AMS認証取得は、AM業界の安全性向上に向けた重要な一歩であり、今後の業界標準の確立に大きく寄与するだろう。この認証は、他のメーカーが安全プロトコルを導入し、適用するための基盤となる。AddUp社は既存の施設運営に加え、コンサルティングサービスを通じて、業界全体の安全性と効率性の向上を支援している。今後、AM技術が広がる中で、安全性を重視した施設設計や運用の重要性が高まることが予想される。AddUp社の取り組みは、持続可能で安全なAM環境の実現に貢献するだろう。