【旭化成 × AUBA】共創による未来価値の創出へ!『Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2025』パートナー企業募集

2025年8月11日
旭化成のプレスリリースより。

旭化成株式会社(東京都千代田区、以下、旭化成)は、株式会社eiicon(東京都文京区、以下、eiicon)が運営するオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」と共に、新たな共創プログラム『Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2025』を2025年7月30日より開始した。本プログラムでは、旭化成と共に未来の可能性を探るべく、以下3つの注力テーマにおいてパートナー企業を広く募集している。「3Dプリンターを用いた製造プロセスの革新」「部品製造の最適化」「先端医療技術の効率的応用」なお、この取り組みは2022年度より開始され、今年で第4期を迎える。旭化成の事業部門、研究開発部門、企画部門が連携し、応募アイデアごとの共創可能性を検討。eiiconはプログラムの設計、運営、PR戦略全般を担い、全面的にサポートしている。(上部画像は旭化成のプレスリリースより。出典:旭化成)

プログラムの理念と目的

旭化成は1922年の創業以来、社会環境の変化に柔軟に対応し、他社と協力しながら多様な事業転換を図ってきた。これまで「世界になかったもの」を創出し続けてきた歴史を背景に、持続可能な社会の実現に資する価値を共に創造することを目的としている。プログラムでは、旭化成の有する技術や資産とパートナー企業の製品・サービスを組み合わせることで、オープンな議論を通じて新たな可能性を模索する。

プログラム参加の主な利点

事業・技術部門が直接関与
旭化成の各テーマに精通した事業・研究開発部門のメンバーがプロジェクトに参画。共創の可能性を多角的に探索する。

自由度の高い共創の場
具体的なビジネス化に至る前段階から、幅広い領域でディスカッションを実施。事業化の種となる可能性を深掘りする。

旭化成グループの多様なアセットを活用可能
幅広い分野に展開する旭化成のリソースを横断的に活かし、共創を後押しする体制が整っている。

募集テーマと共創の方向性

「3Dプリンター=試作機」という常識の打破
旭化成が開発したセルロースナノファイバー(CNF)素材を活用し、試作品にとどまらない実用的な部品の創出を目指す。耐熱性や機械強度に優れた「CNF+PA(ポリアミド)」、柔軟性や耐久性に優れる「CNF+SEBS(水添スチレン系熱可塑性エラストマー)」などの組成を軸に、さらなる用途展開も視野に入れる。

想定されるパートナー像:
・金型不要の工程短縮に関心のある企業
・パーソナライズ製品や少量多品種製造を目指す企業
・3Dプリンターの商用利用を断念した経験を持つ企業

より軽量で環境負荷の少ない製造プロセスを構築
CAE(コンピュータ支援工学)を駆使したトポロジー最適化とCO2排出量の見える化を組み合わせ、軽量・低コスト・高効率の部品製造プロセスを構築。金属から樹脂への置換も含めた新たな事業モデルの共創が期待される。

旭化成の提供可能リソース:
・熱可塑性樹脂に関する深い知見
・豊富なCAEソフト群および実験設備
・射出成形を考慮した設計最適化技術

協議対象となる企業像:
・製品のCO2削減に積極的な企業
・設計から製造までを外部パートナーと進めたい企業
・成形受託企業で、新たなビジネスモデルを模索している企業

先端医療の製造コスト低減と普及促進
高額な先端医療の製造コストを下げるべく、旭化成の医療グレード素材(中空糸膜や吸着ビーズ)を用いた効率的な分離・吸着プロセスの構築を共に目指す。

対象市場のイメージ:
・抗体・細胞医薬品の培養・分離・精製工程
・再生医療や細胞治療における分離技術の活用
・食品や化学分野における精製・環境対応ニーズ

募集期間とスケジュール

本プログラムでは、以下の通り3回の応募期間が設けられている。

第1期:2025年7月30日(水)~8月31日(日)

第2期:2025年9月1日(月)~9月30日(火)

第3期:2025年10月1日(水)~10月31日(金)

各期の応募内容をもとに選定を実施し、選ばれた企業には面談の案内が個別に通知される。その後、継続協議が行われ、具体的な共創活動へと進展する。

応募資格

法人登記がなされていることが条件であり、企業規模の大小は問わない。テーマに合致するアイデアを有する法人であれば、誰でも応募可能である。

『Asahi Kasei Value Co-Creation Table 2025』募集ページ

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