株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズ(東京都大田区、以下、NTTデータXAM)は、日本軽金属株式会社(東京都港区、以下、日本軽金属)と、金属AM事業に関する戦略的パートナーシップ契約を2024年9月に締結した。本提携により、材料開発から設計、製造、後加工に至るまでの一連の工程を包括するエンドツーエンドのエコシステムを構築し、双方の強みを生かした付加価値の高いサービス提供を目指す。NTTデータXAMは「オールインワンパートナー」として、顧客のAM事業の成長と拡大を支援する体制を強化する。(上部画像はNTTデータXAMのプレスリリースより。出典:NTTデータXAM)
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金属AM市場の拡大と実用化に向けた課題
近年、金属AM技術は自動車、航空宇宙、防衛、医療、産業機械、ロボティクスといった幅広い分野で導入が加速している。市場は今後も持続的な拡大が見込まれており、特に軽量化や最適化設計に対する需要が成長を後押ししている。
しかしながら、AM技術の本格的な活用には新たな製造プロセスや設計手法に関する高度な知識に加え、顧客ごとに異なるニーズに対応可能な材料開発が不可欠であり、技術的対応力の強化が重要な課題となっている。
両社の強みを融合したエンドツーエンド体制の確立
NTTデータXAMは、AMの製造プロセスに関する高度な知識と技術を有している。一方、日本軽金属は、金属AM事業に不可欠なアルミニウム合金の開発や粉末製造、先進的な加工処理技術に強みを持つ。両社が戦略的パートナーシップを結ぶことにより、急成長を遂げる金属AM市場において、材料から設計、造形、後加工までを一貫して提供する体制を確立した。この体制により、顧客の多様なニーズに応えるとともに、高付加価値な製品・サービスを提供することが可能となる。

日本市場を牽引するリーディングカンパニーとしての展望
NTTデータXAMは、日本のAM市場におけるリーディングカンパニーとして培った技術力と豊富な実績を基盤に、戦略的パートナーとの協業体制をさらに強化する方針である。これにより、AM技術の適用領域を拡大し、産業分野を横断する新たな価値創出に挑戦する。今後も日本国内のAM市場の発展を牽引し、「AMをものづくりのあたりまえにする」というビジョンの実現を目指す。
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