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米国海兵隊が3YOURMIND社・Phillips社と250万ドルの契約を締結

3YOURMINDのサイト

3Dプリンティング関連のソフトウェアを提供している3YOURMIND社とPhillips社は、米海兵隊システム司令部の先進製造オペレーションセル(AMOC)と提携し、デジタル積層造形(AM)能力を強化するための契約を250万ドルで結んだ。契約自体は2023年度で2年目となる(画像は 3YOURMINDのサイトより引用)。

2社と米海兵隊提携の内容

3YOURMIND社とPhillips社は海兵隊システム司令部のAMOC(Advanced Manufacturing Operations Cell)と提携し、デジタル積層造形能力を強化すると発表した。この提携は、3YOURMIND社の部品識別ソフトウェアをDMDV(海兵隊システム司令部のデジタル製造データ保管庫)に統合することを目的に行われる。

3YOURMIND社の部品識別ソフトウェアをDMDVに統合し、現場で必要とされるスペアパーツや部品の承認プロセスを大幅に強化することを目指す。この提携は、サプライチェーンの適性化・分散型製造ネットワークの確立・アディティブ技術によるレガシー装備の維持といった国防総省の広範なミッションに沿ったものだという。

DMDVはAMOCが既存のAM業務を拡張するために不可欠なものだ。AMOCは海兵隊全体でAMを採用するという目標を推進するために設立された。AMOCは、3Dプリントされた部品のファイルを認証・保管し、AMに関する全般の業務で作戦部隊を支援する役割を担う。

初年度の成功

今回の契約は、初年度の成功があってのものだ。初年度は1万を超える部品のスクリーニングを実施。3YOURMIND社の部品識別能力の検証や、海兵隊システム司令部のデジタル製造データ保管庫が使用するほかのソフトウェアシステムとのシームレスな接続性の実証といった、いくつかの運用上の目標を達成している。

このプロジェクトでは、独自開発したアルゴリズムを採用し、部品ごとの印刷可能性と3D印刷の価値を評価できるようにしている。優先順位と印刷可能性に基づいて最初の1万個の部品を分析した結果、部品1個あたり少なくとも1,000日のリードタイム短縮の可能性がある50個の部品が特定されたという。2年目となる契約では、1年目の成果をさらに拡大するため、DMDVで使用されている独自システムも含めて、サードパーティシステムでの構成を目指す。また、AMOCは2D図面解析機能を導入し、技術データの効率的な一括解析を可能にしていく予定だ。

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今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から米軍にフォーカスしたものを3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。


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