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DMM.comが複数部品の3Dデータを一括解析できるサービスを開始

DMM イメージ/出典:pixabay

合同会社DMM.comは、複数部品のデータを一括解析し、コストや工数等の観点から3Dプリントで最適化できるパーツを洗い出し、その後の造形出力までワンストップで提供するサービスの提供を開始した。同サービスを用いることで、ユーザーは、3Dプリントで最適化できる部品を把握でき、その後の造形までを一括でDMM.comに任せることが可能。これまでの3Dプリント受託造形サービスや、3Dデータの製作代行などに加わる新たなサービスとなる。(画像はイメージ/出典:pixabay)

製造業の3Dプリントに対する潜在ニーズを開拓

 独自ツールで3Dデータを解析し、3Dプリントに適した部品を提案・造形/出典:DMM.com
独自ツールで3Dデータを解析し、3Dプリントに適した部品を提案・造形/出典:DMM.com

今回の新サービスでは、部品の3Dプリント化を行う前のデータ検証ができる。

製造業には、3Dプリントを活用してコストカットや納期短縮を実現したいというニーズがあるものの、社内に詳しい人材がいないために見送られ続けているケースが多い。

「DMM.make 3D PRINT」の部品表データ一括解析サービスを受けることで、どの部品が3Dプリントに適しているかを容易に判断できるようになる。 画像のように、3Dプリンティングか、射出成型などの従来工法かによって、定量的にコストや納期がどのように変化するかをわかりやすく表示してくれる。 また、別料金はかかるものの、解析後は実際に造形の依頼も可能だ。

最短10営業日で分析から提案・納品までを実現

複数部品データ一括解析サービスでは、DMM独自の解析ツールで部品の3Dデータを解析する。3Dプリンターでの部品製造にかかるコストや工数などを測定し、どの部品が3Dプリントに適しているかを可視化できる。

企業側の3Dデータの提出から、データの分析や提案も含めて最短で10営業日での納品が可能だ。短期間での納品は、3Dプリンターの生産力を企業にアピールするという狙いもあるのだろう。

部品表データ一括解析サービスを利用する流れ/出典:DMM.com
部品表データ一括解析サービスを利用する流れ/出典:DMM.com

3Dプリンターで製造業の課題を解決

海外だけでなく、日本においても3Dプリンターを事業に活用する企業が増えてきた。金型を必要としない3Dプリンターによる造形は、製造業を中心に大きなニーズがあるはずだ。

製造業界においても、生産性の向上や費用削減のために3Dプリンターをどのように導入していくかの議論が活発に行われていることは容易に想像できる。しかし、中小規模の企業であれば、3Dプリントのために新たな人員を割くことや、専門部署を設けることは簡単ではない。言い換えれば、検討したくてもできない状況にある。

今回の「DMM.make 3D PRINT」の新サービスは、3Dデータさえあれば、3Dプリントに適した部品の有無が判別できる。データの解析までは無料で行えることも利用の後押しとなるだろう。
企業は「DMM.make 3D PRINT」のデータ解析を受けて、「DMM.comに造形を外注する」「長期的な視点で考えて自社で3Dプリンターを導入する」といった検討をすることになる。

結果的に外注を含めて3Dプリンターを活用しない判断になったとしても、3Dプリンターを使って部品を生産するという選択肢が生まれることは製造業界において大きな意味をもたらすのではないだろうか。

「DMM.make 3D PRINT」の 複数部品データ一括解析サービス が、日本の製造業界における3Dプリンター活用をさらに活発にさせるきっかけになることを期待したい。

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「DMM.make 3D PRINT」 の複数部品データ一括解析サービスは、製造業のニーズを大きくつかむことになるかもしれない。これまでの「DMM.make 3D PRINT」のサービス内容については、以下の記事リンクから参照していただきたい。

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