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xolo社の新技術、「Xolography技術」の3Dプリンター「Xube²」

xolo社によるハイブリッド3Dプリンター「Xube²」のサイト。

xolo社は、最新のハイブリッド3Dプリンター「Xube²」を発表した。独自の「Xolography技術」を採用し、従来の技術に比べて飛躍的な速度と精度を実現し、生産プロセスに革新をもたらすことが期待されている。(上部画像はxolo社によるハイブリッド3Dプリンター「Xube²」のサイト。出典:xolo社)

Xolography技術

「Xolography技術」とは、従来の積層方式に依存せず、光を利用して三次元空間内に直接物体を形成する3Dプリンティング技術である。この技術は、従来のように2Dの層を一つずつ積み重ねていく方法とは異なり、光の屈折や吸収の性質を活用し、一度に立体全体を作り出すことができる。

「Xolography技術」の主な特徴は次の通りである。

  • 一度に三次元全体を形成
    物体全体を一度に造形することが可能で、従来の積層方式と比較して、造形時間を大幅に短縮できる。
  • 高精度かつ滑らかな表面仕上げ
    層を積み重ねる方式では、物体の表面に段差が残ることが多いが、そのような痕跡を残さず、非常に滑らかな仕上がりを実現できる。
  • 複雑な内部構造にも対応
    光を使った技術により、内部に複雑な構造を持つ物体の造形が可能であり、従来技術では製造が困難だった形状も精密に再現できる。
「Xube²」で作業するようす。
「Xube²」で作業するようす。(出典:xolo社)

そんな「Xolography技術」が採用されている「Xube²」においては、製造業ではプロトタイピングから最終製品までの時間短縮が大きな利点となり、製品開発サイクルの高速化。さらに医療分野では、精密なカスタム医療機器やインプラントの迅速な製作が可能となり、個別化医療の実現に貢献。加えて、航空宇宙分野といった、複雑な部品や高精度が要求される製品の製造において、これまで以上に精度の高い生産が可能になるという。

市場での展望と今後のxolo社

xolo社は、「Xube²」を通じて3Dプリンティング市場に新たな風を吹き込む計画を掲げている。同社は、「Xolography技術」のさらなる進化を視野に入れ、より多くの業界での導入を推進する予定である。今後は大型の産業用プリンターや、特殊材料対応のモデル開発にも注力する計画である。また、パートナーシップや共同研究を通じて、「Xolography技術」の普及と共に、製造技術の未来を切り拓いていくことが期待されている。

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