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ハヤブサ型の3Dプリンター製ドローン、航空や農業の現場で活躍

ドローンバード「Falcon」/出典:THE-DRONE-BIRD-COMPANY社

オランダのドローンメーカーThe Drone Bird Company社が、3Dプリンターを活用してハヤブサ型ドローンを開発した。ハヤブサ型ドローンは、野鳥による被害が頻発する航空業界や農業分野での使用が広がっている。(画像はドローンバード「Falcon」/出典:The Drone Bird Company社)

3Dプリンターの活用でハヤブサ型ドローンの耐久性向上や軽量化に成功

The Drone Bird Company社では、本物の鳥のように飛行する鳥型ドローンの開発、販売を行っている。同社が利用したオンライン上での3Dプリント造形サービスを提供する「Parts on Demand」によると、従来はすべて手作業でドローンを製作されていたが、ボディやフラップ部分などを3Dプリンターで造形することで、コストを抑えながら軽量化と高強度化に成功した。

結果として納期の短縮に加え、素材・形状・厚み・デザインなどの自由さにつながったとのこと。

塗装前のドローンバード「Falcon」/出典:THE-DRONE-BIRD-COMPANY社
塗装前のドローンバード「Falcon」/出典:The Drone Bird Company社

ハヤブサ型ドローンに製作にはドイツの3DプリンターメーカーであるEOS社のSLS方式3Dプリンター「P396」が使用されている。SLS方式は、射出したものを高温の赤外線レーザーで焼き固めて造形するものをいう。

EOS社の3Dプリンター「P396」/出典:EOS社
EOS社の3Dプリンター「P396」/出典:EOS社

EOS社は日本で3Dプリンターを活用した事業展開を行う株式会社YOKOITOと技術協力を開始したことでも話題になった。そのニュースについてはShareLab NEWS内でも取り上げているのでご覧いただきたい。

野鳥被害を防ぐハヤブサ型ドローン

航空機に野鳥が衝突するバードストライクは、機体の損傷やエンジンの停止といった事故につながる恐れがある。日本においても年間で1,000件以上のバードストライクが発生している。バードストライク対策としては、空砲や、野鳥の苦しむ声をスピーカーで流すといったことが行われているが、それほど大きな成果が挙げられていない現状がある。

音での威嚇には野鳥に「慣れ」が生じる可能性があるが、リアルなハヤブサ型のドローンは、野鳥の本能に危険を訴えかける効果があるという。今後はハヤブサ型ドローンでの野鳥対策が主流となってくる可能性もあるだろう。

ドローンの関連記事

今回のニュースに関連するものとして、過去にShareLab NEWSが取り上げてきたドローンをテーマにした記事を2つピックアップして紹介する。こちらもあわせてご覧いただきたい。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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