Adidas社、完全3Dプリントシューズ「Climamog」を1足28ドルで製造
Adidas社は、完全に3Dプリントされた新しいシューズ「Climamog」を発表した。従来の3Dプリントシューズで指摘されていた不快な音や足の滑りを解消でき、快適な着用感を実現する。製造コストは1足28ドル(約4,000円)であり、非常にコスト効率の高い製造方法が導入されていることがわかる。(上部画像は3Dプリントされた新しいシューズ「Climamog」出典:Adidas社)
「Climamog」
Adidas社の「Climamog」は、全面的に3Dプリントで製造されたクロッグで、通気性のある格子状構造を特徴としている。Adidas社は「Futurecraft」ラインを通じて、過去5年以上にわたり3Dプリント技術を用いたミッドソール付きのスニーカーを発表してきたが、「Climamog」は、一つの3Dプリント素材から完全に作り出される点で、これまでの取り組みを一歩先へと進めている。
「CLIMACOOL」技術
さらに、今回の「Climamog」には、Adidas社の「CLIMACOOL」技術を取り入れ、汗を吸収する機能を持っています。「CLIMACOOL」とは、Adidas社が展開している製品ラインであり、衣類などにも採用されている。これまでの3Dプリントシューズは、数分の使用で「キュッキュッ」という音が鳴ったり、足が滑りやすくなるという問題があったが、「Climamog」はデザインが非常に開放的で、汗を効果的に吸収でき、快適で実用的な運動靴として大きな革新となる。
複数の技術や素材の可能性
1足28ドル(約4,000円)で製造されたこの3Dプリントシューズの製造プロセスは、複数の技術や素材の可能性が存在するが、いずれも明らかにされていない。どの方法が使用されたにせよ、1足28ドル(約4,000円)で3Dプリントされたシューズを製造することは、非常に驚異的である。
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