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SOLIZE社がRoboze社のスーパーエンプラ対応3Dプリンター「ARGO 500 HYPERSPEED」販売・サポート開始

SOLIZE社のプレスリリースより。

SOLIZE株式会社(東京都千代田区、以下、SOLIZE社)は、イタリア・バリを拠点とするRoboze S.p.A.(以下、Roboze社)の国内唯一の代理店として、最新の3Dプリンター「ARGO 500 HYPERSPEED」の販売および導入支援を開始する。同社はこのプリンターを豊田工場に設置し、装置の性能検証や製作支援、さらに装置導入を検討する顧客向けにベンチマークサービスの提供を2025年3月から開始する予定である。(上部画像はSOLIZE社のプレスリリースより。出典:SOLIZE社)

スーパーエンプラ対応の高性能3Dプリンター「ARGO 500 HYPERSPEED」の特長

「ARGO 500 HYPERSPEED」はスーパーエンプラ材料に特化したMEX法(材料押出法)の3Dプリンターである。この装置は高温環境下での出力が可能で、従来技術では弱点とされてきた積層方向の強度不足を克服する高い等方性を実現している。また、Roboze社独自の「HYPERSPEEDテクノロジー」により、高速造形と高精度造形を両立させ、最終製品の製造に求められる精密なプロセス制御にも対応する。この技術により、金属やCFRPなどの高機能素材に代わり得る3Dプリント製品を製造することで、生産性向上とコスト削減を大幅に実現できる。

「ARGO 500 HYPERSPEED」
「ARGO 500 HYPERSPEED」(出典:Roboze社)

最高180℃の加熱チャンバー

スーパーポリマーと複合材料の3Dプリンティングプロセスでは、高い機械的特性を実現し、製造された部品の寸法公差を確保するために、均一に加熱されたチャンバーが必要である。Roboze社の加熱チャンバープロセスは、関連するすべての変数に対する長年の開発と研究の成果で、「ARGO 500 HYPERSPEED」は、その最先端技術を象徴する存在である。

多様な造形ニーズに応えるラインアップと対応材料

対応材料はPEEK、Carbon PEEK、PEKKなどのスーパーエンプラに及び、造形可能な最大サイズは500mmの大型造形が可能である。この「ARGO 500 HYPERSPEED」に加え、小規模生産向けの「Plus PRO」、さらには1m角サイズの大型造形が可能な「ARGO 1000 HYPERMELT」もラインアップされており、顧客のニーズに応じた柔軟な提案が可能である。SOLIZE社の経験とノウハウを背景に、「ARGO 500 HYPERSPEED」を用いたさらなる製造プロセスの効率化と革新を目指している。

産業界を革新するRoboze社の先進3Dプリンティング技術

Roboze社は産業用3Dプリンティングのリーディングカンパニーである。同社はスーパーエンプラ材料や複合材料を使用した3Dプリンティングソリューションを提供し、航空宇宙、モビリティ、エネルギーといった多岐にわたる製造分野での活用を可能にしている。Roboze社の技術は、従来の設計および製造プロセスを革新することを目的としている。

SOLIZE社の概要

SOLIZE社は、AMやデジタルエンジニアリング分野での技術革新を推進する企業である。同社は30年以上にわたり3Dプリンターを活用した製造支援を行い、現在37台の3Dプリンターを運用。プロトタイピングから最終製品の製造支援まで幅広く対応している。製造プロセスの効率化や革新を目的とし、航空宇宙、自動車、エネルギーなどの多様な分野に高精度な製品を提供している。日本国内外で豊富な経験と専門知識を活かし、製造業のデジタル化を牽引している。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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