フェイスシールドが備蓄用セットとして発売へ-キャステム
株式会社キャステム(以下、キャステム)は、新型コロナウイルスの飛沫感染、接触感染を防ぐPPE(個人防護具)として大阪大学が開発したフェイスシールド『HANDAIフレーム』 を製造。
小西医療器株式会社より全国の医療機関に向け販売、8月24日(月)より順次出荷を開始することを発表した。
(写真:プレスリリース記事より引用)
量産プロジェクトからHANDAIフレーム誕生の経緯
HANDAIフレームは、以前ShareLabでもご紹介した、クラウドファンディングで全国の医療機関へ20万個が緊急提供されたことで大きな話題となった量産プロジェクトのフェイスシールドと同型である。
量産プロジェクトの経緯は以下の通りである。
【量産プロジェクトの時系列経緯】
3月 医療現場でのPPE不足が深刻化を受け、フェイスシールドを緊急開発。
4月 3Dプリンターで印刷できるフレーム部のデータをネットで無料公開。
5月 クラウドファンディングで調達した資金をもとにフレーム部とシールド材の量産プロジェクトを始動。
6月 全国300以上の医療機関へ20万個のフレーム、 60万枚のシールド材を無償提供。
この量産プロジェクトに参画したキャステムは、今後のさらなる感染拡大防止の為、同形状の『HANDAIフレーム』を備蓄用に引き続き製造することとし、今回、小西医療器株式会社を通じて販売するに至った。
ユーザー評価の高いHANDAIフレームの特徴
300以上の医療機関で実際に使用したユーザーからフィードバックを得た信憑性の高い製品である。
フレームの形状を人間工学に基づいて設計しているため、軽くて掛け心地が良く、長時間の着用が可能。
シールド部分は交換が可能で、フレームは複数回再利用ができる。
\ ユーザーのフィードバック /
・軽くて掛け心地がとてもよい
・シンプル形状で清拭や消毒がしやすい
・スタッキングできるので保管しやすい
・いろんなシールド材が使える
・取り付けの高さや角度も自由自在
・男女兼用!顔の小さい人も大丈夫
・前額部に曇り止めスペースも作れる
(画像:プレスリリース記事より引用)
使用方法
『HANDAIフレーム』は、ウィング部分に様々な透明のシールド材をステープラーやダブルクリップで取り付けて使用する。
シールド材としては、身近な文具であるクリアファイル(書類入れ)、ラミネートフィルムの他、透明ブックカバーなど、透明なシート状のものならどんなものでも使用できる高い汎用性を有している。清拭、消毒することで1つのフレームを繰り返し使用も可能。
【商品概要】
■ 商品名:HANDAIフレーム
■ 個数:1箱 200個入 (50個×4箱)
■ 材質:PP
※『HANDAIフレーム』は国立大学法人大阪大学が商標登録出願中
株式会社キャステム
ロストワックス精密鋳造・メタルインジェクション(MIM)の技術を用いて、電車・工作機械・医療機器等あらゆる産業の精密部品の製造販売を主軸として、国内および東南アジア圏に事業展開するグローバル企業。
関連情報
3Dプリンターの繊細で創造性豊かなところに惹かれます。そんな3Dプリンターの可能性や魅力を少しでも多くの人に伝えられるような執筆を心がけています。