Helixx社が3Dプリンター製の電気自動車を発表
イギリスのHelixx社が、3Dプリンター製の一人乗り電気自動車を発表。配達用のバンとしての使用を想定している。2024年に生産を開始し、イギリス市場向けに100台のシリーズを発売する予定とのこと。(上部画像は3Dプリンター製電気自動車。出典:Helixx社)
Helixx社の3Dプリント電動バンの特徴
Helixx社が3Dプリンターを用いて製造した電動バンは、前側中央に運転席が設けてある。これは、左ハンドル右ハンドルどちらの国でも仕様を変更せずに生産できるようにするだけでなく、前方にも広い積載スペースを設けるためでもある。車両は長さ3.2m、幅1.5mで、コンパクトなサイズだが、2,100Lの広々とした荷室と500kg まで可能な積載量で、スペースを最大限に活用している。
また、荷物を載せるために使用する標準的な輸送用パレットを効率的に収容できるように、110cmの後部ドアの幅と140cmの長さの積載ゾーンを備えている。
3Dプリンターで製作されたこの電動バンは、わずか5つの主要部品で構成されており、溶接なしで組み立てられる。この生産方法により、製造プロセスが最大50%合理化され、生産がより効率的になり、環境への負荷も軽減できるという。
Helixx社は3Dプリント商用車市場への参入し、あらゆる種類の商用車を展開したいと考えている。今後はトラックや後部座席を備えたクローズドボディのタクシー、乗り降りが容易なトゥクトゥクのようなオープンボディの車両も展開予定のようだ。
3Dプリントがあらゆる車両部品を生産するための基礎となることを計画しており、世界中の企業が独自の電気自動車を製造できるようにすることで、都市における持続可能な発展を支援することを目指していると発表した。
自働車業界の関連記事
今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。