エアレス3Dプリントバスケットボール「Airless Gen1」を発売 ― Wilson
米スポーツメーカーの老舗Wilsonは、3Dプリント技術を使用して製造された、空気を必要としない新しいバスケットボール「Airless Gen1」を発売した。このバスケットボールは空気を必要としない。そして、従来のボールの性能仕様とほぼ同じだという。このプロジェクトは、技術の限界を押し広げ、バスケットボールの概念を再定義することを目指している。(上部画像はWilsonの3Dプリントで製造された「Airless Gen1」出典:Wilson)
Airless Gen1の開発背景
Wilsonは、スポーツ用品業界に革新をもたらす目的で、3Dプリント技術を用いたバスケットボール「Airless Gen1」の開発に取り組んだ。開発においては、3Dプリント技術の採用は画期的で、この技術により、従来のバスケットボールにはない、空気を必要としない、内部が格子状構造のポリマー素材で構成されているボールの製造が可能になった。これにより、バスケットボールのパフォーマンスと耐久性が向上し、スポーツ用品業界に新たな可能性を提示している。
Airless Gen1の特徴
「Airless Gen1」の最大の特徴は、その革新的な「エアレス」構造にある。従来のバスケットボールと異なり、空気の充填が不要である。この特性により、ボールは耐久性に優れ、一定のパフォーマンスを維持する。
カラーバリエーションとしてはジェットブラック、ナチュラル、ブラウンの3つのカラーを提供している。外観は伝統的なバスケットボールを踏襲しつつ、六角形の穴が開いた独特のデザインが特徴で、通気性を持ち合わせている。
各ボールにシリアルナンバーが刻まれるなど、特別な付属品とカスタマイズオプションが用意されている。また、ケース、スタンド、カスタマイズ可能なタグ、証明書が含まれ、これにより所有者は自分だけのユニークなバスケットボールを持つことができる。
販売価格と入手方法
価格として「Airless Gen1」は、2500ドル(約37万6000円)の価格で提供されている。WilsonのWebサイトからの注文が可能で、発注後5~7日での発送が説明されているが、発売直後の人気により、現在は売り切れ状態になっている。
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