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Shapeways社が破産申請と事業停止を発表

Shapeways社のウェブサイトに掲載された「Form 8-K」

アメリカの3Dプリンター企業Shapeways社は、2024年7月2日に連邦破産法第7章の適用を申請し、全事業の停止と資産の清算を決定した。また、同社は5月にソフトウェア事業をOTTO dms, Inc.に売却する契約を締結していた。これらの決定は、戦略的な選択肢の評価に基づいて行われたものである。(上部画像はShapeways社のウェブサイトに掲載された「Form 8-K」出典:Shapeways社)

破産申請の背景と経緯

Shapeways社は近年、収益性の低下と経営環境の悪化に直面していた。特に2023年には業績の悪化が顕著となり、同年末の財務報告では大幅な損失が発表された。この状況を受けて、経営陣は戦略的な選択肢の評価を進める中で、事業の継続が困難であると判断した。結果として、2024年7月2日に連邦破産法第7章の適用を申請し、全事業の停止と資産の清算を決定するに至った。

Shapeways社の戦略的選択肢の評価

同社は経営難から脱却するために、複数の戦略的選択肢を評価していた。これには、事業の一部売却、リストラ、外部からの資金調達などが含まれていたが、これらの選択肢はいずれも十分な効果を発揮せず、経営の安定化には至らなかった。特にソフトウェア部門の売却は一時的な資金調達を目的としていたが、根本的な解決策にはならなかったため、最終的に破産申請という結論に至ったという。

ソフトウェア事業の売却

2024年5月、経営の立て直しを図る一環として、ソフトウェア事業をOTTO dms, Inc.に売却する契約を締結した。この売却により、Shapeways社は一時的な資金を確保することまではできたが、主要事業の再建にはつながらなかった。ソフトウェア事業は同社の技術的な中核部分であり、これを手放すことは、他の事業部門の運営にも大きな影響を与えた。

今後の清算プロセス

破産申請後、Shapeways社の全資産は清算の対象となる。これには、保有する知的財産、設備、在庫、およびその他の資産が含まれる。清算のプロセスは、破産裁判所の監督下で進行し、債権者への支払いが優先され従業員への未払い給与や顧客への返金も考慮されるが、すべての債権者が全額回収できる保証はない。清算は数ヶ月から数年を要する可能性がある。

3Dプリンティング業界への影響と展望

今回の破産は、3Dプリンティング業界全体に波及効果をもたらす可能性がある。Shapeways社の市場撤退により、他の企業が市場シェアを獲得するチャンスが生まれる一方、業界の信頼性にも影響を与える。特に、同様のビジネスモデルを持つ企業は、経営戦略の再評価を迫られることとなる。しかしながら、技術の進展と新規参入者の増加により、業界全体としては引き続き成長が期待されてはいる。

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