フルカラー3Dプリンターの受託造形企業が高知県に誕生
フィギュアや工芸品、工業製品などの3D造形、製造、販売を手掛ける合同会社吉本アートファクトリー(本社 兵庫県神戸市)の代表・吉本大輝氏が、高知県高知市にフルカラー3Dプリンターを用いてフィギュア製造業務を行う株式会社吉本3Dファクトリーを2023年3月7日に設立した。(画像は吉本3Dファクトリー社のフルカラー3Dプリンター/出典:吉本アートファクトリー社)
高知県に新たな3Dエンターテインメント市場を創出
吉本3Dファクトリー社は、ミマキエンジニアリング社のフルカラー3Dプリンターを用いた出力サービス事業を行う。近年急速に技術が進化しているフルカラー3Dは、着色不要で精密な造形ができるというメリットがある。しかし、運用や使用にはノウハウが求められるため、ニーズがあっても実際に導入される例は少ないのが現状だ。
そこで吉本3Dファクトリー社は運用についての課題を解決できるよう、専門のオペレーターを配置し、フルカラー3Dプリンターを活用しやすい環境を整えた。
高知県では、高知県ゆかりのアニメクリエイター人口が増えることによって「企業誘致」「雇用創出」「観光創出」の実現を目指すプロジェクトが2022年1月から開始されている。吉本3Dファクトリー社は、この構想に賛同し、高知県で事業を開始したという。
今後、吉本3Dファクトリー社は、単なる3D出力サービスにとどまらず、アニメーター、3Dモデラ―、3Dプリンターオペレータなど、3D技術を担う人材の育成を行い、 3Dエンターテイメント市場の集積地として高知県に新たな雇用を創出していくことを目指すとしている。
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