新しい3Dプリント住宅をテキサス州ウィンバリーで販売開始 ― ICON社

2024.08.06

ICON社は、最新の3Dプリント住宅をテキサス州ウィンバリーにて販売開始。エネルギー効率に優れた高性能な家で、ICON社の独自技術を駆使した持続可能な建設方法を採用している。今回発表された住宅は、広々とした間取りと現代的なデザインが特徴で、自然との調和を重視した居住環境を提供する。（上部画像は実際に販売もされているテキサス州ウィンバリーに建てられた3Dプリント住宅。出典：ICON社）

1 新しい住宅の概要
2 住宅の設計と設備
3 購入情報と価格
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新しい住宅の概要

ICON社が提供する3Dプリント住宅は、テキサス州ウィンバリーのコミュニティ「ウィンバリー・スプリングス」に位置している。広々とした敷地と自然豊かな環境を特徴としており、家族向けの理想的な住まいを提供する。全体で8軒の一戸建て住宅が販売されており、各住宅の間取りは4～5ベッドルーム、広さは約270平方メートルから約381平方メートルにわたる。ICON社のデジタル建築カタログ「CODEX」から選ばれた設計を採用しており、現代的で洗練されたデザインが特徴で、購入者はオンライン上でデザインを選び、自分好みの家を簡単にオーダーすることができる。「ウィンバリー・スプリングス」は、オースティンから約64キロ南に位置し、町の中心部からも近いため、自然と都市の両方の利便性を享受できる場所にある。

主な特徴として以下の点がある。

高い断熱性能：コンクリート構造は熱伝達を遅らせる熱容量を持ち、冷え込みや熱波のような温度変動に対して構造がより耐えられるように設計されてため、冷暖房費を増加させることなく快適な温度を維持することができる。

エネルギー効率：米国環境保護庁（EPA）が開発したEnergyStarⓇホーム基準に基づき認定されている。Energy Star認定の住宅は独立して検証され、現場でテストが行われる。ICON社の住宅は通常、ホームエネルギーレーティングシステム（HERS）の評価が40から55の範囲にあり、標準の新築住宅に比べて45〜60%のエネルギー効率があるとされている。最終的なHERS評価は現場で検証され、間取りや最終的な現場テストの結果に基づいて住宅ごとに異なる。

持続可能な建築：ICON社の独自の低炭素素材CarbonXは、ICONの壁システムおよびロボット建設方法と組み合わせることで、大規模に使用される住宅建築システムとして最も低炭素であるとされている。

住宅の設計と設備

広々としたオープンプランと自然光をふんだんに取り入れた設計が特徴のICON社の3Dプリント住宅は、4種類の間取りから選べる「TexNext」および「AlphaBeta」コレクションを提供しており、どちらもそれぞれのライフスタイルに合わせた最適な住まいを提供する。「TexNext」コレクションは、テキサスの歴史と建築遺産を現代的に再解釈したデザインとが特徴で、「AlphaBeta」コレクションは、広々とした室内空間と豪華な設備を備えた現代的なデザインとなっている。各住宅には、大型の床から天井までの窓、シームレスな金属屋根、ポーセリンタイルのバックスプラッシュ、クオーツカウンタートップ、最新のLG製ステンレス製家電、誘導調理器が備わっている。主寝室には、デュアルバニティとフリースタンディングソーキングタブが設置されており、居住者に贅沢なバスルーム体験を提供する。

左から「TexNextコレクション」Ranch Mesa、「AlphaBetaコレクション」AlphaBeta H、AlphaBeta S、AlphaBeta Z。（出典：ICON社）

購入情報と価格

現在「ウィンバリー・スプリングス」にて販売中で、価格は約1億2,000万円台からスタートしており、購入者はオンラインプラットフォームを通じて購入手続きを進めることができる。公式ウェブサイトには、詳細な購入情報と各住宅のスペックが掲載されており、興味を持った購入者はそちらを参照することが推奨される。各住宅は、個別の設計とカスタマイズオプションが提供されており、購入者のニーズに応じた最適な住まいを選ぶことができ、住宅購入者には、エネルギー効率の高いスマートホーム機能や、高級設備が標準装備されている。詳細な情報や購入手続きについては、ICON社の公式サイトを訪れるか、直接連絡を取ることで確認することができる。