国産建設用3Dプリンター「Polyuse One」先行受注開始
![Polyuse社のプレスリリースより。](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/232626562656_1200-800.jpg)
国産建設用3Dプリンターを開発するポリウス社が、新たに建設用3Dプリンター「Polyuse One(ポリウス ワン)」の先行受注販売を開始した。「Polyuse One」は、建設業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指して開発されたものであり、9月に大阪で開催された「建設DX展」にてその性能が初めて公開された。(上部画像はポリウス社のプレスリリースより。出典:ポリウス社)
「Polyuse One」の概要
「Polyuse One」は、建設現場での効率性向上とコスト削減を目的とした最新の3Dプリンターである。特に、大型構造物の造形を迅速かつ高精度に行うことができる技術を採用している点が大きな特徴だ。従来の建設方法では困難だった複雑なデザインの構造物やカスタムメイドの部品を、現場で直接プリントすることが可能であり、建設プロセスのさらなる自動化を実現する。
![「Polyuse One」の外観1](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/49711-27-a1fcdbbcd3cbdee3fbc309e0e28cb6fa-1920x1080-1-1024x576.webp)
![「Polyuse One」の外観2](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/49711-27-687e9cb6b6ccb795710e8e072807c986-1920x1080-1-1024x576.webp)
![「Polyuse One」の設置工程](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/49711-27-e5714f8e4659d0caf40deca9f1c9fa6a-1920x1080-1-1024x576.webp)
「Polyuse One」の仕様
※下記仕様及び製品外観は開発中のものであり、最終的な導入製品とは異なる場合がある。
3Dプリンターサイズ(全幅 / 奥行 / 高さ) | 展開時:3,980 × 3,590 × 2,650mm 折りたたみ時:4,300mm × 1,220mm × 1,310mm |
造形サイズ(全幅 / 奥行 / 高さ) | 3,000 x 2,500 x 1,900mm |
3Dプリンター重量 | 560kg |
3Dプリンター据付・解体時間 | 5min(展開時間・折り畳み時間共に) |
電源 | 三相 200V 30A / 単相 100V 15A |
可搬性 | キャスター移動可能なため柔軟に現場対応が可能 |
![各種必要な耐久試験や検査を実施](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/04a55f916f27e98e67e1e9b40b1827f2-1024x683.webp)
![建設用3Dプリンタに最適化したシステムの独自開発](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/72aadf99bd9c823adc5d38ed16518c80-1024x683.webp)
![自由度の高い積層意匠を実現](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/2da84e158a8aaeb88183af1d93668b25-1024x550.webp)
![建設用3Dプリンタで印刷したコンクリート構造物](https://news.sharelab.jp/wp-content/uploads/2024/09/fd9db459176fd7003655f40f3d9991c3-1024x683.webp)
建設DX展での展示と反響
2024年9月に大阪で開催された「建設DX展」にて初めて展示された。この展示会は、建設業界における最新技術やデジタルソリューションを紹介する場であり、多くの業界関係者が集まった。ポリウス社は、「Polyuse One」の実演を通じて、その革新性と市場での可能性を強くアピールした。展示ブースでは、多くの来場者がその性能を実際に目の当たりにし、高い関心を示した。
建設業界における3Dプリンターの可能性
建設用3Dプリンターは、今後の建設業界における重要な技術で依然として注目されている。特に、「Polyuse One」が可能にするコンクリートのAM技術は、都市開発や災害復興の現場での迅速な建設を支援するツールとして期待されている。ポリウス社は、この技術を日本国内外で普及させることで、建設業界に新たな価値を提供することを目指している。
ポリウス社の取り組みと「Polyuse One」の導入が、建設現場における作業効率やコスト削減をどのように実現するのか、今後の展開に注目が集まる。
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