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オフィスに置ける!コンセントで電源が取れる!微細精密な産業用X線CT装置―ブルカージャパン株式会社

2020年1月29日から3日間に渡り、東京ビッグサイトで開催される国内最大級の3Dプリンティング & AM技術の総合展「TCT Japan 2020」。ShareLab(シェアラボ)編集部は同イベントのメディアパートナーとして事前情報をお届けしていく。

Bruker Corporationは各種の検査分析装置を製造販売している企業だが、中でも有名なのは前臨床用MRIの開発だろう。そんなBruker Corporationの日本法人であるブルカージャパン株式会社(以下、ブルカージャパン)は開設以来、すでに40年以上の歴史を持つ分析機器の老舗だ。今回のTCT Japan 2020では微細精密な非破壊検査が可能な、X線顕微鏡を主体に出展するという。編集部が取材に訪れたショールームでは整然と検査装置がならんだ近代的なオフィスだった。実際に稼働しているX線CT装置の中でX線事業部の島津雅彦事業部長にお話をうかがった。

ブルカージャパン X線事業部長 島津雅彦氏

* * *

――ブルカージャパンがどんな会社か教えてください。

40年以上のブルカージャパンの活動(提供:ブルカージャパン)

Bruker Corporationは1960年にドイツのカールスルーエで創業された分析装置のメーカーです。ブルカージャパンは1975年に開設された日本法人で、すでに40年以上の歴史があります。横浜に本社を置いていますが、東京都内、大阪、九州にもサービス拠点があり、現在社員数は180名ほどで活動しています。今回のTCT Japan 2020ではXRM(3D X線顕微鏡)を中心にご紹介していきたいと思っています。

―― XRM(3D X線顕微鏡)はAM分野ではどんな用途に使えますか?

3Dプリンターで造形したものを非破壊検査できる装置として、ご提案していきたいと思います。ブルカージャパンでは微細・精密に、形状確認を行ったり、内部構造を検査できる装置を取り揃えています。医療用の錠剤の内部構造を検査する、などの分野で導入されている信頼性が高い装置ですので、積層造形の分野で精密に造形した部品などの検査に向いていると思います。

XRM(3D X線顕微鏡)のラインアップ(提供:ブルカージャパン)

特にAM分野では、3Dの設計データがあると思います。 検査した結果画像と設計データの差を比較するソフトウェアにも適応できるため、品質検査の判定にも役立ちます。

――設計データとの差分が確認できるのは便利ですね。しかも結構短時間でスキャン出来るのですね。

はい。スキャン、結果と既知データの比較を簡便にできる操作感は一度ご覧いただきたいポイントです。

――それにX線顕微鏡はX線を使うので、怖い印象もあるのですが、普通のオフィス環境でも設置しているのに驚きました。

分析機器機が整然と並ぶ。ブルカージャパン横浜本社。(提供:ブルカージャパン)

そうですね。現在お越しになっているショールームはオフィスとほぼ同じような空間ですが、ご覧のように、X線を扱う装置を設置して、実際に稼働させています。X線を防ぐ特殊ガラスなどを採用している専用の装置ですので、装置の中で対処が完結するように設計し、安全に運用できるように製造されています。特別な環境を作らなくても運用が可能なのです。電源も通常用意されているコンセントにさせば稼働できるので、特別な配慮は不要です。

――それだけ装置の完成度が高いという事ですね。検査する際に向いているもの、向いていないものを教えてください。

X線顕微鏡というだけあって、「 小さな構造を精密に観察したい 」際に向いています。ですから向いていないものとしては、材質が重元素でX線が通りにくいもの、  サイズが大きすぎるものです。一番大きなワークスペースを有している装置は、300mm径、400mm高のスキャンが可能ですが、大きな金型は検査できないでしょう。

一方で私たちの装置が向いているものは、軽元素で小さいもの。その内部構造を確認したり、形状を確認する用途に向いています。これから日本でもメディカル分野でのAMの活用がすすむとおもいますが、現時点でも薬の錠剤や精密な部品を検査する際に活用されている装置ですので、微細な造形物を計測する際にはお役に立てると思います。

高精度に素早く検査を行うことができるので、精密な電子部品などにも適していると考えられます。 鋳造したものの巣を見つけるですとか、内部構造を確認するなどの用途でご利用いただけると想定していますが、「こんなものにつかえないか」などのご相談をいただければ、一緒に考えていく事ができると思います。

――TCT Japan 2020出展ブースでの見どころはなんでしょうか?

オフィス空間のような場所に設置できるという事は、設計や開発部門にも置けるということですし、工場内の検査ラインにも設置ができるという事です。装置として安全対策をされたものが手軽に設置できるという点を体感いただきたいです。さまざまな分野で、検査ニーズがあると思いますが、ぜひこんな分野であたらしい取り組みがあるので、検査してみたい!というようなご意見やお悩みをお伺いしたいと思っています。

また、30日(木)の午後には出展者セミナーにてマイクロCT(産業用X線CT装置)の原理と測定事例のご紹介もいたします。こちらもぜひお越しください。

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TCT Japan 2020のセミナーはAMに関する最新情報や深い解説を短時間に集約して情報収集できる絶好の機会だ。作動原理のおさらいや最新事例の収集は動きの速いAM関連分野では継続的に行っていくべきだろう。特に問われるAM造形品の品質管理にどう立ち向かうべきか。分析機器の老舗ブルカージャパンの講演から示唆を得てはいかがだろうか。

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