廃校を3Dプリンターハウス製造拠点に「Lib Work Lab」
戸建住宅の設計、施工、販売などの不動産関連事業を行う株式会社Lib Work(熊本県山鹿市)が、熊本県山鹿市にあった廃校をリニューアル。3Dプリンターハウスの製造拠点やセカンドオフィスとして「Lib Work Lab(リブワークラボ)」を2023年7月10に開所した。(上部画像は「Lib Work Lab 」の外観。出典:Lib Work社)
サステナブルな取り組みの拠点に
Lib Work社は「サステナブルな家づくり」をスローガンに掲げ、2030年までに自社専業活動で排出するCO2量を実質ゼロにするカーボンニュートラルに取り組んでいて、すでに資材調達から完成にいたるまでに排出される温室効果ガスの量をCO2として数値化するカーボンフットプリントを、1棟ごとに明示して温室効果ガスの可視化を行い、自社の状況を把握している。
今回開所したLib Work Labは、Lib Work社から、2017年3月31日に閉校となった山鹿市立山内小学校の3階建ての校舎をフルリノベーションし、建設された。
Lib Work社から車で10分ほどの距離にあり、第二の本社オフィスとして活用される。Lib Work Lab開所までは、同市鍋田にある本社オフィス横に試作工房を構え、素材の研究や試作を行っていたが、開所後は主にグラウンド跡地を活用し、本格的な3Dプリンターハウスの研究開発に取り組むとしている。
約70名が従事する予定で、所内には大小8つのミーティング室や4つのWeb会議専用室、周辺状況に左右されず業務できる半個室のスペースに加え、子連れ出勤をしている従業員のためのキッズスペースや授乳室、更衣室なども設けられ、従業員が働きやすい環境となっている。
子ども食堂の運営拠点にも
Lib Work LabはLib Work社が取り組む子ども食堂の運営拠点としても活用される。経済的理由で満足な食事ができなかったり、ひとり親や両親の共働きなどの家庭環境により「孤食」をせざるを得ない子どもたちに対し、食事とだんらんの場を提供し、支援の輪を広げ、地域社会や将来を担う子どもたちへの一助となるよう尽力していくと発表している。
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