シーメットが製造業向け大型SLA方式3Dプリンター「CSLA-9000」の販売を開始
3Dプリンターの製造販売を行うシーメット株式会社(神奈川県横浜市)が、2023年4月にSLA方式の3Dプリンター「CSLA-9000」の販売を開始した。4月中旬から同社のショールームにて見学会が開催され、2023年6月21日から東京ビッグサイトで開催される「次世代3Dプリンタ展」でも実機を展示予定(画像はSLA方式3Dプリンター「CSLA-9000」の外観イメージ/出典:シーメット社)。
CSLA-9000の特徴
「CSLA-9000」は、シーメット株式会社が製造・販売するSLA方式の3Dプリンターだ。X900×Y700×Z400mmの大きな造形サイズで、産業用の大型部品や製品の製作にも対応している。従来比14倍となる高分解能なスキャナーが採用され、細やかな3Dデータも正確に造形可能だ。また、造形するモデルに泡が混入することを防ぐ独自の方式を採用している点にも注目したい。
SLA方式は、光硬化性の液体樹脂に点状のUVレーザーを照射し、一層ずつ樹脂を固めて積み重ねることで造形していく造形方式となる。レーザーを1点に集中させて照射するため、複雑で細かな構造の造形が可能で、試作品だけでなく最終製品の造形にも適している。
CSLA-9000のスペック表
搭載レーザー | 半導体励起個体レーザー 1000mW 100KHz |
スキャナ方式 | デジタル方式 |
造形サイズ | W900×D700×H400mm |
レーザビーム径 | Φ0.1~0.6mm (可変方式) |
リコータ | 新方式リコータ- ※特許出願中 |
積層ピッチ | 0.1mm(標準) |
電源仕様 | AC100V(単相)×1回路 20A |
装置外寸 | W1,340×D1,800×H2,250mm ※突起物を除く |
装置重量 | 約1,250kg (樹脂含まず) |
ソフトウェア | C-Sirius |
SLA方式については、他の造形方式とあわせて以下の記事に詳しくまとめてある。ぜひ参考にしていただきたい。
SLA方式3Dプリンター関連記事
今回のニュースに関連が強いものとして、他社製のSLA方式3Dプリンターを取り上げた記事を2つ紹介する。こちらもあわせてご覧いただきたい。
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。