APPLE TREE株式会社(大阪府大阪市)は、3DMakerpro社製ハンディ型3Dスキャナー「Fox」の販売を開始した。Foxは、軽量・コンパクトな筐体と高精度なスキャン性能を両立したエントリーモデルであり、初めて3Dスキャンを導入するユーザーでも扱いやすい製品として展開する。
同製品は0.07mmのスキャン精度とNIR(近赤外線)光源を採用しており、小型から中型サイズの対象物を安定してデータ化できることが特徴だ。さらに、直感的な操作性とソフトウェアによる自動処理機能を備え、専門的な知識がなくてもスムーズに3Dデータを取得できるという。
目次
0.07mmの高精度スキャンを実現

Foxは、0.07mmのスキャン精度に対応し、細かな形状やディテールの取得が可能である。NIR(近赤外線)光源を採用することで、反射や周囲の照明環境の影響を受けにくく、さまざまな素材や形状に対して安定したスキャンを行える。
3Dプリント用データの作成や部品形状の確認など、精度が求められる用途にも対応できる仕様となっている。
約210gの軽量設計で持ち運びも容易

本体重量は約210gと軽量で、長時間のハンドスキャン作業でも負担を抑えられる設計となっている。
また、コンパクトなサイズのため持ち運びやすく、研究施設や工場、展示施設などさまざまな現場で利用しやすい点も特徴だ。
試作からデジタルアーカイブまで幅広く活用可能
取得した3Dデータは、試作や設計検証、リバースエンジニアリングなどの製造分野に加え、文化財や造形物のデジタルアーカイブ用途にも活用できる。
さらに、教育・研究機関における3Dデータ活用や、3Dプリント向けデータ作成など、幅広い分野での利用を想定している。

初めての3Dスキャン導入を後押しするエントリーモデル
近年は3Dプリンターの普及に伴い、既存物体をデジタル化する3Dスキャナーへの関心も高まっている。一方で、産業用3Dスキャナーは高価格帯の製品が多く、導入のハードルとなるケースも少なくない。
Foxは、軽量設計とシンプルな操作性を備えながら0.07mmの精度を実現しており、3Dスキャンをこれから始めたいユーザーにとって有力な選択肢の一つとなりそうだ。
編集部コメント
3Dプリンター市場の拡大に伴い、「作る」だけでなく「取り込む」ための3Dスキャナーへの注目も高まっています。Foxは約210gという軽量設計に加え、0.07mm精度というスペックを備えており、エントリーモデルながら実用性を意識した製品といえます。
特にリバースエンジニアリングや3Dプリント向けデータ作成では、手軽に形状を取得できる環境が重要です。高額な産業用スキャナーと比較すると機能面に違いはあるものの、まず3Dスキャンを試してみたい企業や教育機関にとっては導入しやすい選択肢になりそうです。
用語解説
| ■ 3Dスキャナー 実物の形状を測定し、3Dデータとして取り込む装置。取得したデータはCAD設計や3Dプリント、検査、デジタルアーカイブなどに利用される。 |
| ■ NIR(近赤外線) Near Infraredの略。可視光より波長の長い近赤外線を利用した計測方式で、周囲の照明環境の影響を受けにくく、安定したスキャンを行いやすい特徴がある。 |
| ■ リバースエンジニアリング 既存製品や部品を測定・解析し、その構造や設計情報を再現する手法。3DスキャナーとCADを組み合わせて活用されることが多い。 |
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