Stratasys、Desktop Metalとの合併契約を解消
3DプリンターメーカーのStratasys社とDesktop Metal社で協議されていた合併計画について、交渉断裂によって中止となったことをStratasys社が自社のホームページで2023年9月28日に発表した。（上部画像はStratasys社の資料。出典：Stratasys社）
これまでの状況と合併契約終了の背景
Stratasys社とDesktop Metal社で協議されていた合併計画は、2023年5月の時点ですでに最終的な合意がなされていた。
当時の状況については、ShareLab NEWSでも詳しい内容を取り上げている。ぜひ以下のリンクからその内容をご確認いただきたい。
今回、合併契約が解消する運びとなった要因は、Stratasys社の臨時株主総会にある。総会での投票を行った結果、78.6%が合併条件に反対したという。合併が白紙となったことで、Desktop Metal社は事前に合意した手数料で補償されることになるが、その具体的な内容はまだ公表されていない。
合併の解消後すぐに、Stratasys社は株主価値を最大化するための包括的なプロセスを開始した。それには新たな合併や事業統合、あるいは会社の売却プランなど、さまざまな可能性が含まれていると予想されている。株主が持つ権利プランへの修正案も全会一致で採択された。
Stratasys社の取締役会会長である Dov Ofer 氏は、以下のように述べ、株主の最大利益のための合併解消であることを強調した。
「当社はアディティブ・マニュファクチャリング分野のリーダーとして、この見直しに臨みます。重要なことは、当社は引き続きお客様に価値を提供することに注力し、ストラタシスの全株主のために価値を最大化することに全力を尽くすということです」
Stratasys社はDesktop Metal社との合併解消と同時期に、3D Systems社から持ち掛けられた合併交渉も拒否していると見られている。
業界でも最大級の規模を持つStratasys社の今後の動向は、業界に大きな影響を与えていくだろう。
Stratasys社の関連記事
今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から2つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。
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